店長になって初めて見えた、美容師の仕事を支えてくれている人たちの姿

店長になると単純に業務量が増えるので忙しくはなりましたが、一番大変なのはやっぱり自分が上に立つ者としての自覚を持つことだと実感しました。

たとえば、いちプレイヤーだったら言わなくていいようなことも、お客さまに迷惑をかけてしまうことが起こっていたらちゃんとスタッフに指摘しなきゃいけませんよね。正直、最初は、「私が店長じゃなかったら、こんなこと言わなくてもよかったのに…」と思うことも…。でもそれを経験したことで、これまで私の上で働いていた店長たちは、こんなに大変なことをやっていたんだな、と改めて尊敬の念が湧きました。

それから、バックオフィスのスタッフと接する機会がすごく増えたのはすごく良かったですね。今まで私が見えていなかっただけで、ものすごくたくさんの人たちに支えられて仕事をしていたんだな、と実感して。こんなにいろいろなことをやってくれていたのに、今までそれに気づかなかったなんて、すごく申し訳ない気持ちにもなりました。

オープンから1年が経ちましたが、私自身が美容師として大事にしていることはプレイヤーのときとまったく変わらないんです。なので、自分が店長として成長できたか？　と言われると…、答えはまだわからないな、というのが正直なところですね。

＞美容師生活10年で紡いできた縁を、この先の10年もつないでいきたい