人生を輝かせる魔法の言葉「Smile! Positive! Energetic!」

4度目の挑戦でフランス人初の美容免許取得者に

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日本に来て何が一番大変だったかといったら、やっぱり美容師の国家試験ですね。1回目に落ちたときは、まだ気持ちに余裕があったから、「よし、次頑張ろう!」と思っていました。2回目も落ちてしまったけれど、まだまだあきらめないと思っていましたね。でも、3回目に落ちたときはさすがにちょっとショック…。次はやれるだけやってダメならフランスに帰ろうと思ったくらいです。4回目の試験のときは、テキストを全部フランス語に翻訳して、試験が始まるギリギリまで見ていました。その甲斐があってようやく合格したんです。

 

髪を切ることができなかった3年間は、フラストレーションがものすごくたまりました。だから合格してからは、ホントに人生が変わったような気分。映画の中で捕らわれていた主人公が解放されたときのように、「私は自由だー!」って心の中で叫びました(笑)。

 

今は日本に1カ月半は原宿で仕事をして、2週間はパリで仕事をするという生活をしています。パリのシック・エレガントなスタイルと、スピード、そして日本の細やかな技術の両方を手に入れることができたから、私は今どこに行っても、どんなお客さまでも、満足させられる自信があります。仏語、日本語に加えて、英語と広東語も話すこともできますし。だから最強の美容師?笑。

 

とはいえ、2015年10月に免許を取ったばかりなので、日本での仕事はこれからが本番。Smile!Positive!Energetic!を合言葉に自分らしく美容師をしていきたいですね。

 

♦♦♦ 応援メッセージ♦♦♦

やりたいと思ったことはやってみるべき!

 

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仕事でもプライベートでもやりたいことはどんどんやってみなよって伝えたいです。海外に行くこともぜひ勧めたいな。ただし、行くからには、やりたいことをちゃんとコンプリートさせてほしいです。あと、女性は強いだけじゃダメ。自分に厳しいのはいいんだけど、厳しいところは人に見せないほうがいいです。私も勉強中だけど、強さとフェミニンのバランスを意識すると、素敵な女性美容師になれると思います。

 

 

プロフィール
COIFF1RST
マリアンヌ

フランス・パリ生まれ。1998年にCOIFF1RST PARISでヘアスタイリストのキャリアをスタート。2003年最年少でサロンマネージャーに昇格。ラグジュアリーファッションのカタログやショー、TVコマーシャルなどで活躍。ダフト・パンクやリュック・ベッソンなどの著名人を担当。パリ・コワファースト本店では最も指名が取りづらいスタイリストと呼ばれていた。2010年より日本で美容師になる夢を抱え来日。人種、骨格、髪の質を見極めて、お客さまをクラスアップするヘアを提供している。

HP>http://www.maisonmarianne.com/

(取材・文/外山 武史  撮影/菊池 麻美)

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