MINX八木さんの「幸せになるための思考回路」

「美容師さんって超素敵な仕事だね」って言わせたい

 

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アシスタント時代は、「スタイリストに言われたことをするだけの手足ではなく、自分から動く頭脳になろう」と思ってやっていました。お客さまの名前や職業を覚えるのは当たり前。今は子育てで忙しいとか、前髪が伸びると気になるとか、眼鏡をかけるとか、スタイリストよりもお客さまを深く理解するよう努力していました。

 

毎回平日にいらっしゃる方が土日に来店されたとき、「いつも平日なのに珍しいですね」とお伝えすると、「あら分かってくれているのね」という話になりますよね。それに、お客さまには、スタイリストには言いづらいけど、アシスタントには気軽に話せることもあるんですよ。

 

アシスタント時代の経験が生きたのか、スタイリストになってからスムーズに売上を伸ばすことができ、サロンでの立場も比較的スムーズに上がっていきました。今は、サロンワークをはじめ、撮影、セミナー、ブライダル、コンテストの審査員など、自分が描いていた憧れの美容師の仕事をやらせてもらえていて、とても充実しています。アートや写真のカルチャー誌で連載を持たせてもらったり、テレビに出させてもらったりと、自分が想像していた以上のこともトライさせていただける環境には本当に感謝していますね。

夏は大好きな海に週1回、2回ペースで行っていました。定期的に旅行にも行っています。私にとっては、プライベートの時間もすごく大切。それに、美容師さんが仕事ばっかりでいつも歯を食いしばっていたら、「美容師さんって超素敵な仕事だね」って若い子が思わないと思うんです。やっぱり公私ともに充実していないと、憧れの仕事になりづらいのではないでしょうか。

 

どんな環境だって、自分次第で変えていける

 

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30代も半ばを迎えて、私は今、仕事とプライベートのバランスが取れていて、しかも仕事を心の底から楽しんでいる人が素敵だと感じます。一日のほとんどをサロンで過ごすからこそ、その時間をかけがえのないものにしたい。そのためにはやっぱりバランスが大切なんです。私は美容が大好きでずっと続けていきたいからこそ、仕事以外の時間も充実させたいんですよ。

 

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20代のころの私は夏休み以外の休みはあまり取らないくらい美容の仕事に打ち込んでいました。そういう時期は自分にとって必要だったし、大切だったと思います。遊びも我慢して仕事に打ち込んでいるストイックな自分ってかっこいい!と、思っていた部分もありました。でも、30歳手前になり仕事もプライベートも充実させている同世代の女性がかっこよく思えたんです。しっかり結果を出していれば、自分次第で生き方を変えられるものなんですよね。

昔は、男性が中心のサロンだったMINXも女性が働きやすいサロンに変わってきました。いろんな話し合いの末、今は頑張る女性美容師向けのシステムがあります。有給休暇を優先的に使えるとか、週3日勤務でも働けるなど、いろんな立場の人が活躍できるように変わり続けているんです。自分の人生をもっと輝かせたいと思うなら、自分たちで仕組みを作っていくことも大切なんじゃないかなと思いますね。

 

♦♦♦ 応援メッセージ♦♦♦

幸せも不幸せも、全部自分の受け取り方次第!

 

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物事を辛いと思うのも、楽しいと思うのも、全ては自分の選択次第。受け取り方は自分で選べるのだから、失敗を恐れたり、起きたことでクヨクヨ悩んだりするよりも、なんでも前向きにとらえたほうがいいと思います。そういう思考回路を作ることができれば、美容師の仕事は幸せなことだらけ。みんな人生の多くを仕事に捧げているのだから、その時間を楽しいものに変えていきましょう!

 

プロフィール
八木 花子さん (やぎ はなこ)

静岡県出身。藤枝東高校を経て国際文化理容美容専門学校を卒業。学生時代MINXの受付のアルバイトをした後、新卒で美容師として採用される。サロンワーク、撮影、セミナー、ブライダル、雑誌寄稿など幅広い活動をしつつ、休日は旅行に行くなどプライベートもアクティブに過ごしている。ちなみに、子供のころ美容師以外で気になっていた職業は「水中カメラマン」なのだそう。

http://www.minx-net.co.jp/shop/ginza/

 

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(取材・文/外山 武史  撮影/菊池 麻美)

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