ワタローさんが世界を視野に転身!ロンドン発のグローバルサロン『Haco+』で描く新しい未来像

 

新卒から13年間デザイナーズサロンに所属し、ディレクター職を務めサロンを牽引してきたワタローさん。ところが今年11月、話題のNEWサロン『Haco+』にアートディレクターとして参画するというニュースが。その新たな一歩に注目が集まっています。ロンドンに本店をもつHacoの日本1号店で、ワタローさんはどんな未来像を思い描き、今後どのような活躍を予定しているのでしょうか。南青山の新サロンでお話を伺いました。

 


 

くすぶっていた海外への想いが、渡英をきっかけに花開く

 

 

昨年10月末に、長くお世話になったLIMを卒業しました。完全に辞めるという選択をしたときに、周りからは「やり切ったよね」というポジティブな意見をたくさんいただいて。僕自身もそれに共感したので、”卒業”という言葉を使って辞めさせていただきました。スタッフとは長い時間を一緒に過ごしたので、マインドはいい形で継いでくれるんじゃないかなと思っています。僕は今33歳ですが、20代は思いきり駆け抜けました。もともと飛び込むスタイルが得意ですし、またここから新たなキャリアをゼロから作るのもいいよねと思っています。

 

 

海外で働いてみたいという想いは、ずっと心にありました。ワーホリの申請を出したこともありましたし、前職のロンドン店で働いてみたいという気持ちもあったんです。でも実現できないまま時間が過ぎて、消化できない想いが溜まっていたんでしょうね。30代になり、このまま東京で美容師として生き続けていく未来には理想のクリエイティブが見えないな、とも思っていました。それで2〜3年、結構もやもやしていたんですよ。それが今年6月、ロンドンに行ったときにハッとしちゃったわけです(笑)。

 

 

『Haco』はロンドンで長年ヘアスタイリストとして活躍しているTeiji Utsumiさんが作ったサロンで、めちゃくちゃアーティスティックなメンバーが集うサロンです。現地の友人の繋がりで『Haco』やそこで働く人たちと知り合い、「せっかくならパリコレも見てきなよ」と言われて急遽パリに飛んだんですね。3つのメゾンのバックステージにおじゃまして、アシスタントとしてヘルプに入らせてもらったんですが、大勢のモデルやスタッフがバタバタと忙しなく動く現場が予想以上に刺激的で。これが世界のファッションを動かすコレクションの裏側か、とアドレナリンが出ました。自分で考えて動く仕事がすごく楽しかったですし、アシスタント時代の自分を熱く思い出しちゃいましたね。

 

 

現地で日本人のヘアメイクさんたちに「ワタローさんですよね?」と結構声をかけていただいたんですけど、その人たちのほうが僕より遥かにかっこいいものを作っていて衝撃でした。自分より頑張っている人がたくさんいることや、自分の技術はまだまだなんだということを痛感し、視野がすごく広がりました。もっと頑張らなきゃダメだと思い、コレクションのヘアメイクを本格的にやってみたいという気持ちが湧き上がったんです。ロンドンでサロンワークもしたいなと思ったので、現地で相談したら、とんとん拍子に話が進みました。

 

>僕はスピード感が大事。来年から1年の半年はロンドンに

 

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