【久保賢二】海外セレブ御用達サロン『WARREN TRICOMI』日本1号店のオーナースタイリスト。世界のセレブを魅了するテクニックの真髄を、原宿から発信!
NYファッションウィークにエドワードと参戦
——久保さんのお客さまは、20代から50代までいらっしゃるそうですね。大人顧客を惹きつける理由には何があるのでしょうか。
はい、年齢層はかなり幅広いです。一番多い層は、30〜40代かなと思います。僕は透明感のあるデザインカラーと本場NYスタイルのレイヤーカットを打ち出していますが、10年前に現地で習ったスタイルが日本では今SNSで人気のデザインになっていたりするので、そういう意味では昔から変わらないデザインをずっとやっていますね。また、僕が作るバレイヤージュはアッシュを使わないですし、だいたい暖色をベースに展開していくカラーデザインです。いわゆる日本で流行っているコントラストが強い”外国人風“のカラーとは違うんですね。僕のお客さまは、その柔らかい質感や色味の好みがマッチして支持してくれているのかなと思います。
久保さんのインスタグラムより @kenji_kubo1208
——ところで久保さんは、どこで英語を学ばれたんですか?
実は、英語は苦手なんです(笑)。コミュニケーションは取れますが、必要最低限しか話せないんですよ。でもお客さまは理想のデザインを写真で持ってきてくれますし、ほぼ全員の方が「あなたがいいようにして」と言ってくださるので、そこまで仕事上で困ることはないですね。
——次回は、いつニューヨークに?
次は、行けたら6月、そして9月は必ず行きます。ニューヨークのファッションウィークにエドワードが参加するので、それにも同行させてもらう予定なんですよ。いつも前日にイメージ画像を見せられて当日カットするという感じなので、緊張で手が震えます(笑)。しかも毎回スタイルが変わりますし、直前でデザインが決まることもあるので、下準備も出来なくて。ですが、そういった世界のトレンドを引っ張っていく厳しい現場をたくさん経験して、それをいずれスタッフにパスしたいという思いがあります。引き続き、二拠点サロンワークは続けていくつもりです。
- プロフィール
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久保賢二 (くぼけんじ)
『WARREN・TRICOMI NEW YORK表参道原宿店』オーナーディレクター
大分県出身。福岡美容専門学校を卒業後、上京。都内のサロン1店舗を経て、2015年『WARREN・TRICOMI NEW YORK表参道店』に入社。そこからニューヨーク本店に定期的に通い、現地でオーナースタイリストのエドワード・トリコミから技術指導を受ける。昨年から現地での施術もスタート。世界的なファッション業界のイベント「ファッションウィーク」にもエドワードと共に参加し、グローバルに活躍している。
インスタグラム@kenji_kubo1208
(文/織田みゆき 撮影/宮崎洋)