就職・転職活動ってなんだか恋愛に似ています。オンリーワンの私とオンリーワンのあなた。そんな唯一無二の出会いが理想だけれど、一途に片思いを貫くのはフラれたときのリスクが高い。かといって、八方美人に立ちまわるのも、はしたないし、信用をなくしそう……。今回は約1,000人の美容師に転職時の応募企業数について伺いました。はたして真実の愛はどこに！？

職場選びは柔軟に。複数に応募する人が多いという結果に。

「希望条件に近い会社であれば、複数の会社に応募したい」という回答が50.8%と、過半数を占める結果に。一方で「自分の条件にぴったりの、特定の1社のみ応募したい」と回答したのは39.7%と全体の約4割。他業界に目を向けてみると複数の会社への応募は一般的であることから、美容師業界の転職は比較的「一途」であるという印象。「サロンありき」での転職が多いようです。

経験年数別でわかる会社の選び方

続いて経験年数ごとの結果を見ていきましょう。

経験年数を重ねるごとに、複数の会社を応募したい人が増えていることがわかります。これは経験年数が少ないときは「スキルアップ」を目的とした「サロンありき」の転職だったのが、キャリアを十分に積むと、自分の価値をどれだけ評価してくれるかを重要視する、「条件ありき」の転職へ移行していると考えられます。

男性に比べて女性は一途？

 次に男女別の結果を見ていきます。

男女別ではわかりやすい結果が出ました。「自分の希望条件にぴったりの、特定の1社のみ応募したい」と回答した割合が女性が42.0％なのに対して、男性は36.5%。一方で「希望条件に近い会社であれば、複数の会社に応募したい」と回答した割合が男性が56.6%なのに対して、女性が47.1%。一途に1社を想う女性と、複数の会社に目移りする男性。なんだか恋愛のようですね。

恋愛と同じく、想像以上に労力のかかる、職場との出会いと別れ。できれば良縁に恵まれ、末永く良いお付き合いをしたいものです。そのためにもまずは自分の会社選びのスタンス、目的を明確にして、後悔のない転職活動をしたいものですね。

 （株式会社セイファート　美容師アンケート調査より）