音楽との純粋な向き合い方ってどんなんだっけ? LECO内田聡一郎の仕事論 −カセットテープ専門店“Waltz”の店主と語る、音楽の力とは−
最後に、角田さんに無理を言って、サロン雰囲気毎の音楽セレクトをしていただきました!
■アンティーク風のお店なら…
Mark Przybylowski
➖Lonely House
(Galtta Media)
生楽器の音が入っていて、音の緩急が一定のものがいいのでは。
管楽器が入っているものは、お店のイメージによってはうるさく感じるので注意が必要ですね。
■ナチュラル・カジュアルなお店なら……
Knock Hard
➖Yours Are the Only Ears
(Team Love Records)
これは女性のシンガーソングライターのテープ。ゆったりした曲調が気持ちいいですね。
後味の良さも特徴です。
■ストリートなお店なら…
Earwax Shelf Life
➖Various artists
(Fuzzoscope)
ビートテープがオススメ。ラップが載っていないんですが、ものすごく洗練されている。BPMも早くないので、ゆったりして、おしゃれ。
意外とマッチするのでは、と思います。
■ラグジュアリーなお店なら……
“SHADOW MOTION” GAMELAN PROJECT
➖CHANNEL U
(PERSONAL AFFAIR)
瞑想感のある音楽が合いそうな気がします。
アンビエントな曲ですが、インドネシアの楽器、ガムランの響きが集中力をアップさせてくれそうな気がします。
微音で流すと、雰囲気を損なわない気がしますね。
■モード感のあるお店なら……
Tranquility Variations
various artists
(mAtter)
いろいろな曲が合うと思いますが、アートギャラリーでよくかかっているこの曲はオススメかもしれません。
ビートなしで、メロディで聴かせるのですが、フィールドレコードといって環境音が少し入っているんです。アート色の強い作品なので、お店の雰囲気と合いそうな気がします。
プロフィール
waltzオーナー
角田 太郎(つのだ たろう)
東京都出身、目黒区生まれ目黒区育ち。大学卒業後、大手企業の内定を辞退し、レコード・CDショップWAVEに就職。4年で退職後、1社を経て2001年にアマゾンジャパン合同会社に転職。CD・DVD販売事業の立ち上げで貢献後、書籍や消費財部門の事業部長、新規開発事業部長などを歴任。2015年3月に退社し、8月に中目黒にカセットテープ専門店waltzをオープン。現在は中古レコードや書籍も取り扱う。販売のほか、店舗やイベント等でBGMを選曲することも。2017年12月にはGucciがインスパイアされたスポットを紹介する「Gucci Places」に選ばれた。
プロフィール
LECO
代表/内田聡一郎(うちだ そういちろう)
2018年3月1日に自身が代表となるヘアサロン「LECO」をグランドオープン。セミナーやヘアショー、専門誌などで見ない日はないほど勢力的に活動。そのセンスの良さから一般のお客さまのみならず、芸能・ファッション・音楽業界からの信頼が高い。
(取材・文/高橋 優璃 撮影/渡辺きるけ)