オーナーになると“人間味”が増す!? 一匹狼だった3人が独立して変わったこと−LECO内田聡一郎の仕事論【後編】
一匹狼だったのに、人を大事にする大切さに気がつく
―オーナーになっての楽しみや嬉しさってありますか?
野々口:スタッフの成長を見れることが楽しいですね。みんなかわいくて…。
―野々口さん、先ほどからお話聞いてると、おかあちゃん感ありますね(笑)
野々口:ふふふ(笑)。自分でもそう思います。
内田:わかる、俺も人情味出てきたな〜って思ってきた。
本当はスタッフや他の人とのコミュニケーションってあんまり興味がなかったんです。ぶっちゃけ自分にプラスになる人としか話したくないというか(笑)。
野々口:私もひょうひょうとしてるって言われてたけど、人情味出てきましたね(笑)
内田:社訓のひとつに「人への感謝」という言葉が入っていて、10年前の俺だと考えられない。「感謝?けっ!」って思っていたタイプだったんですけど、独立したときに、一周回って感謝ってめちゃくちゃ大事だな、って行きつきました。
だから昔はスタッフの誕生日会とか面倒だな〜って思ってたんですけど、今は自分から率先してやっています。些細なことだけど、大事なことなんだなって。
関山:僕は自分からは企画しませんが、スタッフからの企画に乗っからせてもらいます。ビジネスとか度外視した部分の大事さに気がつかされますよね。スタッフがきちんと満足してくれるかに過敏になっている自分がいます。
―お話を聞いていると、みなさん一匹狼タイプですよね。
全員:(静かに頷く)
―(笑)。でもオーナーになったことで、人情味が増すんですね。
内田:人情味もそうですが、自分自身のモラルがないと、会社ってあっという間に崩壊するんだな、っていう恐ろしさも感じています。人格者にならないといけないことに、少し息苦しさを感じているのは正直な話ですが、自分が会社を固めていかなければというプレッシャーを痛感しています。