恩人たちからの学びを活かし「自分たちの時代」をつくっていきたい -iro.代表 樗木 佑太さんU29次世代美容師-

史上最速のデビュー半年で月間売上200万円を突破

 

 

僕がスタイリストデビューしたのは入社5年目。自分で1日の予約を全て埋められる状態になってからデビューすると決めていました。それまでに斎藤さんからSNSの指導も受けていて、集客の基本を抑えられていましたし、カットのクオリティに自信があったからです。

 

Instagramではカラーを打ち出していますけど、これは一般の人に伝わりやすいからという理由。本当は技術全般に自信があるし、カットが得意だと思っています。カットに自信がない人は、ショートを切るのが怖かったりすると思いますが、僕はどんなヘアスタイルを提示されても怖くない。それに忙しい環境でやってきたので、忙しいからといって焦ることもありません。だから、デビュー後半年で売上は月間売上200万円を突破しました。これは当時、サロン史上最速だったと思います。

 

 

数字も大事ですがあくまでもクオリティにこだわるし、自分の手で技術を提供することにもこだわっています。予約をパンパンに詰めて、ほとんどお客さまの髪を触らないような状態になるのは嫌なんですよね。僕は全ての美容師と比較して、誰よりもお客さまに喜ばれる美容師でありたいし、一番クオリティが高い美容師を目指しています。

 

自分たちの時代をつくるために戦うと決めた

 

 

自分がやりたいこと、やりたいスタイルで続ける環境は、最終的には自分でつくるしかありません。2020年6月に独立し、恵比寿・代官山エリアに「iro.」を立ち上げました。独立するのは不安がありましたが、ずっとサロンに守られたままでいたくなかったんです。先人たちがつくってきた美容業界を歩んできた感覚があったんですが、次は自分たちの時代をつくっていきたい。だから、戦わなきゃいけないと思いました。

 

これまで僕は、リスペクトする人たちの背中を追いかけてきましたが、今度は僕たちがリスペクトされる側を目指さなくてはならない。テクニックだけではなく、覚悟をもってやっていきたい。ついてきてくれたアシスタントを僕が守らなくてはいけないと思っています。

 

 

そして、自分たちのサロンを信頼されるブランドに育てつつ、それと並行して美容業界にも提案をしていきたい。例えば、セミナーに関して。発信力が強い人と企業が連携してセミナーを組んで、そこにお金を払って学びにくる人がいるのもいいとは思います。でも、いいか悪いかわからないけれど「なんとなくやっている」パターンもある気がします。僕はその「なんとなく」をなくしていきたい。

 

 

カラーのスペシャリスト達と「間違いのない技術」を提供していきたいと考えています。このほか、実際に僕たちが使っているカラー剤でセミナーをするとか、美容師から見て本当に上手い人を集めてオンラインサロンをするとか、いろいろなアイディアがあるんですよ。

 

個人的には今の世の中、ファッション感やオシャレさが欠けていると思うので、ヘアばかりにフォーカスするのではなく、人間として人をかわいくするためのメソッドを発信していきたいです。やりたいことは尽きないですね。

 

プロフィール

iro.

代表 樗木 佑太(おおてきゆうた)

 

茨城県出身。日本美容専門学校卒業後、都内有名デザインサロン入社。クリエイティブに定評のあるヘアデザイナーのアシスタントを経てデビューを果たし、デビュー後半年で月間売上200万円を突破。Instagramのフォロワーは6万人。カラー研究チームとして最先端の知識と技術を探求し、常にベストな施術・薬剤を使う。業界に向けて技術、知識を発信している。

 

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(文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)

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