僕を世界一のポジティブ人間に変えたハサミの力を信じている -ニンジン美容師(石田渓太)さん U29次世代美容師-
入社3カ月目にAFLOAT表参道店のアシスタントMVPに…!
就職活動を兼ねて、都内の有名ヘアサロンの店長以上の方を指名して、髪を切ってもらっていました。AFLOATグループに入ろうと考えたのは、「外面だけでなく内面も必ず綺麗にする」という理念に共感したからです。そもそも僕は中学時代に髪を切ったことで心の奥底からポジティブになることができました。お客さまの髪を切ることで、内面から素敵にしたいと本気で思っているんですよ。
入社後は1年目から、撮影をしたり、Instagramで毎日発信したり、自分にできることを全力でやっていました。1ヵ月に30人くらいモデルさんを呼んで作品づくりに協力してもらったことも。これらがサロンの代表にも評価されて、3カ月目にAFLOAT表参道店のアシスタントMVPに。さらに謙虚に、努力し続けようと思いました。
でも、AFLOATグループは結果として約半年で退社しています。そのころ家族から連絡があり、祖父があと1カ月もたないかもしれないとわかりました。残り1カ月で、自分に何ができるだろうと考えたとき、ほとんど何もないと痛感したんです。
誰の命にも限りがあります。そう考えたとき、1分1秒も無駄にはできないし、なりたい自分に最速で向かっていくに越したことありません。自分にとっての最短ルートを考えて、フリーランスという働き方を選び、銀座のサロンで再出発しました。
技術力不足を感じてロンドンのヴィダルサスーンへ
そのころInstagramのヘアアレンジの動画がヒットして、フォロワーが2万人を突破。注目されることがうれしい反面、技術が伴っていないことに危機感を抱いていました。そんな背景があり、ロンドンのヴィダルサスーンに2カ月間留学することに。海外に行くこと自体が初めてでしたが、どうしても現場で本物の技術に触れたかったんです。
短い期間でしたが毎日が刺激的でしたね。中学、高校レベルの英語力しかありませんでしたが、それでもなんとかコミュニケーションをとることができました。日本人と外国人の髪質の違いも感じましたし、ブローの仕方も勉強になりました。ヴィダルサスーンで学んだスキルはもちろん今役立っています。
帰国後は渋谷の完全個室のヘアメイクサロンで活動しています。Je suis heureuseというユニットの代表、RYOさんが掲げる「まずはメンバー自身が幸せであることが、最も良いサービスを生み出せる第一歩」というコンセプトに共感しました。メンバーは全員フリーランスですが、決してバラバラではなく、組織力があります。
また、毎週勉強会が行われているのですが、見て学べというスタンスではなく、しっかりと僕たちの目線に立って、理解しやすいように導いてくれます。勉強会以外でも、RYOさんに相談すれば時間をつくって指導してくれるのでありがたいです。とても熱心に教えてくださって、気付いたら夜中の3時だったこともありました。