「自分の名前で勝負したい」スケボーが導いた数奇な美容師人生 -ainico.+(フリーランス) 佐藤拓人さん U29次世代美容師-
佐藤拓人という名前だけで勝負できるようになりたい
2018年の年末にWAVY’Sは解散し、メンバーはそれぞれ別の道を進むことになりました。実は、WAVY’Sをやめるときに20社くらいからお誘いがありました。直接会いに来てくれた人もいましたし、いきなり店長を任せてくれるというお話もあったんですよ。もともと僕は、自分のサロンを持つ準備としてフリーランスで働きたいと思っていたので、フリーランスで働くことができるainico.+にお世話になることに。決め手は、立地と諸条件、そしてオーナーの人柄のよさでした。
フリーランスになった今、目指しているのは「ヘアデザイナー佐藤拓人」という名前で、勝負できる自分になること。これまでは正直、サロンのネームバリューに助けられていた部分もあったと思います。でも今はフリーになり、自分の力で切り拓くしかありません。どこにも所属していなくても、メディアから仕事の依頼がくるなど、美容業界に認められる存在になりたい。そして、30歳くらいを目安に、自分のサロンを構えられるようになれればと考えています。
美容師はカットやカラーが上手いのは大前提。差がつくのは人間性だと思います。いい音楽や映画を知っているとか、ファッションに詳しいとか、お客さまにとってのバリューはそういうところにもあるんじゃないでしょうか。お客さまに価値を提供することを意識し、これからも信頼関係を積み上げていきたいと思います。
- プロフィール
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ainico.+
ヘアデザイナー(フリーランス)/佐藤 拓人(さとう たくと)さん
東京都出身。山野美容専門学校卒業後、代官山にあるヘアサロンに入社。アシスタントとしてサロンワークの基礎を学ぶ。スケートボードがきっかけで元WAVY'Sの中川優也氏と出会い、WAVY'Sに合流。レディースのヘアデザインを学び、ふとした瞬間の美しさを切り取る作品で女性客やメディアの支持を獲得。2019年からはainico.+にて、ヘアデザイナーとして活躍している。