いくつもの壁を乗り越えた先に、「自分色」を出せるステージが待っている -KILLA 山下未紗さん U29次世代美容師-

環境を変えて、得意な「ナチュラル&シンプルなボブ」を打ち出す

 

 

銀座で働いたのち、KILLAに入ったのは2年前のこと。それまで自分を育ててくれたサロンを辞めることには、もちろんためらいがありました。けれど、どうしても「自分色」が受け入れられる環境で働いてみたいと思ったのです。KILLAのスタッフはそれぞれ、ショートが得意だったり、カラーが得意だったりと、特技を持っています。その中で私は、自分が好きなナチュラルでシンプルな、カジュアルファッションにも馴染みやすいボブスタイルを打ち出すことにしました。

 

ありがたいことに、今ではボブのお客さまが8割くらいです。Instagramで私の作品を見て、雰囲気を気に入り、ご来店くださるお客さまも増えています。誰でも楽しみやすいスタイルだからか、高校生くらいから大人の女性のお客さままで幅広く受け入れられています。売上も入社当時と比べて2倍くらいになりました。やはり自分の好きな道を見つけて進んでいくと上達も早いですし、お客さまの支持も集められるんだと思います。

 

作品撮りをするときは、全体的な雰囲気にこだわりたいので、テーマに合うモデルさん、ファッション、メイク、撮影まですべて自分で手掛けています。昨年は、hoyuのフォトコンテスト「カラコレ‘18」で、グランプリをいただくといううれしいできごともありました。自分の好きなスタイルが支持される喜びを感じています。

 

メディア露出を増やし、なりたかった美容師像を実現したい

 

 

2019年は、自分の強みをより強化する一年にしていきたいです。雑誌の撮影のご依頼を、ポツポツといただけるようになりましたが、すごい美容師さんは毎月のように掲載されています。私も、そのレベルを目指していきたい。だから今、一つひとつの撮影を「絶対に外せない!」と思って、必死にやっています。

 

作品撮りでは自分の好きな雰囲気をつくっていますが、メディアの撮影は違います。依頼していただいた媒体にあったモデルさんを探すところから始めて、メイクやヘアも媒体のトーンに寄せていくようにしています。一回一回の撮影で求められているものにしっかり応えつつ、期待を超えていくことが目標。前のサロンの先輩たちがしていたように、撮影までにできる準備をこれでもかというくらいやりきって、本番に臨むようにしています。自分がどこまで上へ成長していけるのかが楽しみです。

 

 

美容師になってから今に至るまでを振り返ると、目の前の壁から逃げてはいけないということを強く感じています。昔の私と同じように、つまずいてばかりの若い美容師さんには、壁が高ければ高いほど成長を感じられることを伝えたいです。

 

ツラいことがあったからといって、美容師をやめなくて本当によかったと思っています。将来、楽しいことが待っているかもしれないのに、一瞬の出来事が原因で美容師を辞めてしまうのは本当にもったいないことです。それと同時に、自分の好きなことや楽しいことを一つでも見つけることが大事。なんとなく毎日を過ごしていたら、何も見つからないまま時間だけが過ぎていきます。「好き」を大切に続けていけば、きっといつか自分を必要としてくれる人が現れるはずです。

 

 

プロフィール
KILLA
トップスタイリスト/山下 未紗(やました みさ)

鹿児島出身。ハリウッドワールド美容専門学校卒業後、GARDENに入社。サロンワークや撮影を学び、スタイリストデビューを果たしたのち、KILLAに転職。Instagramでナチュラル&シンプルなボブスタイルを打ち出し、ボブ希望の顧客が8割に。2018年にはhoyuのフォトコンテストでグランプリを獲得。サロンワークや作品作りに励みつつ、業界誌や雑誌の撮影にも取り組む。

 

 

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