不器用な男が歴代No.1のデビュー月売上・客数を記録できたわけ−ABBEY川原大地さん−
丸の内W.L.T CUT CLUBや楽天ABBEYで学んだこと
デビュー初月こそ記録的な売上だったものの、それ以降はパッとしない時期もありました。もちろん、今はデビュー時よりも売上がありますが、僕は美容師という仕事に人生をかけているので、とても満足できるレベルではありません。
まだまだ未熟な僕ですが、一方でABBEYにいることによって、表参道のABBEY、丸の内のW.L.T CUT CLUB、楽天ABBEYという3拠点で働くことができました。これは僕の美容師としての幅を広げてくれていると思います。
丸の内には美意識の高いビジネスマンのお客さまがたくさんいます。仕事のパフォーマンスを上げるために体を鍛えている方も多く、自分も大いに触発されました。もともと僕は筋肉質で、美容師になる前は体重が80㎏ありました。それが美容師になってから60㎏台まで落ちてガリガリになってしまったことも。
僕は生涯、お客さまに求められる美容師として、背筋をピンと伸ばして働いていきたいので、コンスタントにジムに通ってウエイトトレーニングをしています。W.L.T CUT CLUBは一人あたりの施術時間は30分と短いのも特徴です。時間の使い方もうまくなったと思いますし、なによりメンズに自信がつきました。
楽天ABBEYでは外国籍のかたの施術をすることが多いです。日本語を話さないかたもいるので、英語で接客することもあります。どの職場でも学ぶことが非常に多く、相乗効果があると思っています。
顔に笑顔、心に感謝、背中に誇り
ABBEYには、代表の松永をはじめとして、手本になる存在がたくさんいます。今の目標は、少しでも彼らの背中に近づき、追い越していくことです。
高校時代の野球部の監督から送られた言葉に「顔に笑顔、心に感謝、背中に誇り」という言葉があります。笑顔や感謝は日ごろから心がけることはできても、背中に誇りを背負うことは、やはり自分に自信がないとできないことだと思います。だからこそ、確固たる自信が生まれるまで、とことん美容師の仕事に打ち込みたいですね。
まだまだ僕は未熟なところがありますが、それでも高い志を持ってここまでやってこれたのは、「気持ちがすべて、気持ちが一番大事」だと信じてきたからです。同じ九州出身で、表参道でABBEYを立ち上げた代表の松永も、大切なのは気持ちだと常々言っています。これから美容師としてのステージが変わっていくことがあっても、九州の田舎から出てきたときの気持ちはずっと忘れずにいたいです。
- プロフィール
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ABBEY
川原 大地(カワハラ ダイチ)
鹿児島県出身。ハリウッドワールド美容専門学校卒業後、上京しABBEY入社。ABBEY歴代デビュー月売上・来客数No.1の記録保持者。やわらかい質感や、透き通るような髪色、再現性のあるカットに定評がある。技術や接客はもちろん、ウエイトトレーニングやスポーツを欠かさず、肉体の研鑽にも励んでいる。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)