ヘアコンテスト上位常連! 川崎で輝く美容師の「勝ちグセ」のつけかた -tu.luce C-LOOP UNITED 中村ゆいさん U29次世代美容師-
ヘアコンテストに臨む上で、技術やデザインよりも大切なこと
初めてコンテストに出場したのは美容師3年目のころ。JAPAN CUP 2015のゴールドアワード(総合2位)と、Belle/堀之内 大介さんの審査員賞をいただきました。それから毎年複数の賞をいただき、JAPAN CUP 2018では優勝することができました。勝因は、モデルさんの魅力を引き出せたことに尽きると思います。
アイデアの固めかたは、まず毎年、ファッションコレクションやファッション誌『VOGUE JAPAN』などを見て、トレンドを大まかにとらえます。その上で、モデルさんとマッチングするファッションを探すという感じ。順番としては髪型のイメージよりも、洋服を選ぶことのほうが先です。なぜなら、ファッションが全体的な方向性を決めるカギになるから。
髪型を決めるのは当日。最後の最後にイメージがついてくるような感じです。そして、モデルさんが輝くヘアデザインを考えます。奇をてらったようなヘアはつくりません。極端な話、モデルさんがそのままで十分かわいいのなら、何もしなくてもいいくらいに思っているんですよ。洋服で冒険することはありますけれど、モデルさんの髪に対して自分がしたい表現や遊びを入れることはありません。
自分よりも周りを輝かせる美容師になりたい
コンテストに興味がある美容師さんはたくさんいると思います。身近にそういう人がいたとしたら、私はとにかく一度参加することを勧めたいです。人の話を聞くよりも、実際に参加したほうが、会場の雰囲気もわかります。これは私の後輩にもよく言っているのですが、少しでも出たい気持ちがあるのなら、絶対にチャレンジしたほうがいいです。
サロンワークでは、全体を見ることを意識しています。チーフという役職をもらうまでは、自分だけ頑張って輝けばみんながついてくる、みたいに考えていたのですが、今は後輩の子たちを押し上げて素敵なサロンをつくっていきたいと考えるようになりました。
これからは、少しずつマネジメントのボリュームを増やしていきたいという想いもあります。直近では3つほどコンテストに出場する予定があるのですが、そこでしっかり結果を残してから、サロンの後輩の子たちを引き上げていきたいと考えています。
サロンワークとコンテスト、チーフの仕事もあって忙しいですが、私は今できることを精一杯やりたい。若くて体力があるうちに、全ての仕事で全力を尽くしていきたいです。
- プロフィール
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tu.luce C-LOOP UNITED
チーフ/中村ゆい
神奈川県横浜市出身。岩谷学園アーティスティックB横浜美容専門学校を卒業後、
C-LOOP UNITEDグループに入社。歴代最速の約1年半でスタイリストデビューを果たし、3年目にヘアコンテスト初出場。以降、出場したコンテストにおいて数々の受賞歴を持ち、JAPAN CUP 2018ではグランプリに選ばれる。tu.luceのチーフとして後輩育成にも注力。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)