世界を視野に『THE SLICK』オープンから1年! 豊田章一郎の教育マインドはさらに加速中!? 時代を体現するサロンコンセプトにも注目
現状に甘んじず、技術をさらに高めていく
——社内教育は、どのような形でご指導されているんでしょうか。
主に、営業時間外のモデルカットを見ています。今はモデルカットをしているスタッフが5人いて、土曜日は全スタッフでレッスンを見て、全体で共有しています。教えるときには、樗木が技術として大切にしていることを落とし込みつつ、僕なりの視点を交えて伝えるようにしています。指導しながら僕自身も技術のブラッシュアップができている感覚があるので、楽しみながら取り組んでいますよ。
——スタイリスト6名は、それぞれセミナーができる実力派揃いと伺いました。
そうですね。ハイトーンやパーマなど各分野のスペシャリストが揃っているので、お客さまの層が縦にも横にも広いのが特徴です。僕のカットのお客さまを他のスタイリストがカラーすることもありますし、そういう協業がうちでは全然あります。アシスタントはいろんなお客さまや施術を見れるので成長にも繋がりますし、腕のあるメンバーたちが売上や技術を意識しあいながら高めていける環境なので、刺激的ですごくいいムードなんじゃないかなと思っていて。
——世界を視野に入れてから、教育への意識に変化はありましたか?
ありました。僕はスターを輩出することに強い興味があって、前職でも売れっ子を生み出してきたんですね。以前は、自分がすごい人にならなくてもスターを生み出せるという感覚があったんですけど、ここでは世界基準を意識するようになったので、自分自身がさらに技術を高めて、そこをもっと教育に落とし込んでいきたいなと思うようになりました。そのために勉強にも力を入れていて、先日はロンドンで教育をしている方のセミナーを受けに行ってきました。
あとはカット本の書籍も集めて読んでいます。とりあえず現存しているものを全て見たいなと思って、絶版の本も探しているんですよ。心に響く本と出会えたらいいなと思っているので、そこを自分が切り開いていけたら…なんて考えています。