世界を視野に『THE SLICK』オープンから1年! 豊田章一郎の教育マインドはさらに加速中!? 時代を体現するサロンコンセプトにも注目
30歳目前で関西から上京。都内の人気店で顧客ゼロからスタートし、2ヵ月でトップスタイリストの地位を確立した豊田章一郎(とよたしょういちろう)さん。インスタグラムの戦略的な投稿で数多くの新規を獲得し、1年で2万人のフォロワー増という結果は業界でも注目されました。そんな豊田さんが昨年7月、ホワイトブリーチの匠として業界で名を轟かす樗木佑太(おおてきゆうた)さんと共に”世界一のサロン”を標榜する『THE SLICK(ザ・スリック)』をオープン。COOを務めながらプレイヤー、さらにはエデュケーター(教育者)として活躍する、その新たなフェーズについて取材しました。
CEO樗木との出会い。これから目指す場所
——2019年に上京し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでご活躍されていますが、もともと独立願望はなかったそうですね。
そもそも出店は40〜50代でも遅くないと思っていました。それよりも技術をもっと磨きあげたいという思いが強かったです。それにもし僕一人での出店なら、関西だったかなと。樗木(CEO・樗木佑太@yuta.oteki)と外部の仕事を通じて知り合って、そこから親交が続いて今回の出店に誘ってもらったので、それが転機になりました。樗木は考える力や発信力が強いので、すごくリスペクトしているんです。僕は強く発言できるタイプではないんですが、人に教えたり、組織をバランスよくまとめることが得意。性格面では真逆なので、そこも一緒にやっていく上でいいなと思いました。
——樗木さんとの出会いが大きかったんですね。お店のスタッフ構成や店名の由来についてもお聞かせください。
今はスタイリスト6名、アシスタント9名という構成なんですが、樗木の求心力のおかげで、いいメンバーが集まりました。店名については、樗木の繋がりでロンドンのグラフィックデザイナー、ケイト・モロスさんに考えていただいたんです。ロゴのデザインもそう。僕らのアイデアにはない名前を提案してもらいました。内装もかなりこだわりましたね。樗木の世界観を詰め込んだ形になっています。髪が美しく見えるように、場所によって照明を変えているんですよ。
——どのようなサロンを目指していますか?
僕らは”世界一のサロン”をめざそうと本気で思っているので、より技術を極め、世界と戦っていくことにフォーカスして取り組んでいるところです。僕の役目としては、教育を通じて樗木の考えやマインドをスタッフに落とし込んでいくポジションかなと思っていて。そのためにも、今後はコンテストや外部の仕事を増やしていこうと思っています。世界を視野に実績を積み上げて、「すごい人たちから教育してもらえる」という付加価値をスタッフが感じてくれたらいいなと。そこを目指して戦っていきたいですね。