大阪発!フリーランス笹川照樹が目指す「マンツーマンで売上1000万」への挑戦とキャリアの再考

 

年々増え続けるフリーランス美容師の中で、群を抜く売上を誇る美容師がいます。今回注目したのは、大阪のEMANON梅田茶屋町店を拠点に活動する、フリーランス歴6年目の笹川照樹(ささかわてるき)さん。昨年末は、完全マンツーマンで月間630万売上を達成というから驚きです。髪を傷めずにデザインカラーを楽しめる「ブリーチなしカラー」を打ち出し、美意識の高い女性たちから圧倒的な支持を得る笹川さんですが、デビュー後のキャリアは順風満帆ではなかったそう。くすぶっていた時代のお話からフリーランスになるまでの道のり、そして何を学んでどう行動してきたのかなどの具体的な戦略と、今後のキャリアプランについて聞きました。

 



お客さまからのクレームがトラウマになった時期も

 

最初に入社したサロンは、地元(兵庫県川西市)の地域密着店でした。そこである程度の経験を積んだらお店を出そうなんて、当初は軽く思っていたんです。ですが実際に働き始めてみると、そんな簡単なことではありませんでしたね(笑)。2年半でデビューし、その半年後に梅田店ができて異動したんです。一度は大都会で勝負してみたいという意気込みで、自ら手を挙げて行ったのに、接客も技術も未熟だったので思い通りに売上が伸びなくて。


お客さまからの厳しいクレームも度々経験しました。強烈に覚えているのは、前髪カットで来店されたマダム世代の方です。リクエストされた通りのラインに切ったつもりだったんですけど、店内は週末で忙しく、30分で終わらせなきゃいけないという焦りもありました。「ガタガタやね」と言われ、再度切り直しを求められて、もう心臓がバクバク…。お客さまから「どうしてくれるの?店長呼んできて」と言われたときには、お店全体が凍りつきましたよ。

 

店長が綺麗にブローしてからカットすると、いい感じにまとまってお客さまは喜んで帰られました。僕は髪の生え癖をしっかり見極めず、来店された状態のままカットしてしまったのが要因だったとあとでわかったのですが、あの日はかなりメンタルにきましたね。わりとポジティブな性格なんですけど、都会(梅田)は怖い、マダム世代のフリー客は怖い、というトラウマが残ってしまって、そこからちょっとフロアに出ることが辛かったです。



思い切って環境を変えたいなと思っていたら、先輩が宝塚市(兵庫県)に独立出店することになって。それで僕もついていくことにしたんですね。さぁ、心機一転!なんて思っていたら、宝塚はさらに年齢層が高かったんです(苦笑)。僕は、20代半ば。するとオーナーが「都会に行かなくてもできるデザインカラーをSNSで打ち出して、若い世代を取り込んでいったらいいんじゃない?」と提案してくれたんですね。それを機にインスタを始めましたが、ちゃんと学んでいなかったのでなかなか結果が出なくて。月売上は平均50万、繁忙期が70万という感じで、2年間くすぶっていました。カウンセリング能力や、一人ひとりに対するカラー選定の知識も追いついてなかったんですよね。




>27歳、月売上50万の時代にフリーランスの道へ

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