【天才美容師カニ】本気なのか?冗談なのか?普通の技術を極めた男が放つ、99.9%の美容師に伝えたい教育とは?
YouTube開始から半年後、オンラインサロンを主宰
僕がYouTubeを始めるきっかけは、美容師以外の人に、美容のことを知ってもらいたかったから。結果的には美容師さんの視聴者が多いですけど、美容師以外の人にもわかりやすく伝えることを意識しています。トークスキルに関しては、ひたすら練習ですよね。YouTubeに出演するからには、技術を言語化し、ストーリーを組み立て、リアクションなどでも惹きつけることが必要だと思ってて。いいものを作ったら知られる時代じゃないんです。情報に埋もれることなく、相手に確実に届ける力がないとダメなんです。
オンラインサロンは、かねてから絶対やりたいと思っていました。ネット上で、ある意味クローズドなところも必要だな、と思っていて。そこでYouTubeを開始して半年後、「かに美容師学校」というオンラインサロンをスタートさせました。もともとは美容学校生を対象に基礎技術を中心としたコンテンツを発信していく予定で始めたんですが、意に反してベテランの美容師の方が増えたんですよね。カット、カラー、パーマ、アレンジといった技術のほかに、接客やSNSなども盛り込んでいます。今、OMOCHAには5人の美容師がいるのですが、うちのスタッフたちもオンラインサロンのメンバーです。OMOCHAでは、社内で技術教育を行わない方針なんですよ。
これは個人的な考えなのですが、社内教育ありきな環境に閉塞感を感じていまして。技術を学んでインプットするのはオンラインサロンや外部のセミナー、学んだ技術をアウトプットする場がサロン、というふうに本来は分けなければいけないと思っているんです。インプットもアウトプットも同じ場所でやっているとおかしくなっちゃう。特に近年の美容技術は日進月歩で進化していますし、それを社内で教えるのも限界があります。昔の技術がダメというわけではないけど、常に技術を更新していくことは必要ですからね。
世の中のスピードが速いので、10年先の美容業界がどうなっているかって、本当に想像できないです。だから「特化型」で勝負するのは厳しい。「特化型」の技術が通用しなくなった時は怖いですよ。