OCEAN TOKYOとして。兄弟として。夢へむけて固く誓った、二人の約束とは? -OCEAN TOKYO/高木琢也・陽介 兄弟ヒストリー【後編】
兄弟の誇りをかけて。”日本一”の先に描く、二人の未来
-今後、兄弟でやりたい夢はありますか?
琢也:映画化。ドラマやドキュメンタリーでもいいんだけど。
陽介:昔から言っていますもんね。
琢也:そのためにも陽介にはホットペッパービューティーアワードで1位になって、できれば三連覇もしてもらえたら最高。そんな兄弟っていないからさ。
陽介:それは僕の夢でもあるよ。兄はメンズ、弟はレディースで一位を三連覇したら、業界揺れるよね。
-陽介さんは、琢也さんが三連覇したとき、どんなことを感じましたか?
陽介:鳥肌ものでした。3連覇へのプレッシャーって想像できないくらいエグかったと思いますし、常に頂点に立ち続けるしんどさを考えると相当きついだろうなと。周りが3連覇を阻止しようとライバルがどんどん登場する中で、王座に君臨しつづけられるのは、本当にすごい。
琢也:日本一も星3つも一度獲ったら落とせないじゃないですか。僕自身、もし獲れなかったらシャレにならないなと思って死に物狂いでやってきた。だから、陽介にも己の実力で飛躍して、日本一をつかんでほしい。
きっと表彰式までは、生きた心地しないと思うのね。僕もぶっちゃけ不安。けど、兄弟としてひいきもしたくないし、特別扱いしているとも思われたくないので。自らの手で勝ち取ってほしいです。
陽介:獲りますよ! 日本一。弟して、一人の美容師として、誇りをかけて。
琢也:日本一になったらどうするの?
陽介:シンプルに美容師としてきちんと『認められたい』ですね。兄からも、世間からも。さきほども話したように僕は美容師にむいているタイプではなかった。そんな奴でも”志”一つで日本一になれるんだぞって。片田舎から出てきて、たいして仲がいいわけでもない兄弟が、日本一のタイトルを獲って偉業を成し遂げたら、なかなかおもしろい。
兄の夢でもある映画とかドキュメンタリーにしたときに、誰しもが認めざるをえない作品になる美容人生にしたいな。
琢也:10年、20年経っても人の心に残る作品にしたいね。そのためにも、兄弟で伝説をつくっていこうぜ。その道は決して楽じゃないと思う。けど、陽介は戦って勝てる人間だと思っているよ。
可能性は無限、デッカイ夢叶えていこう。
あと、俺さ、認めてっからね。俺が陽介を認めていること、陽介が認めてないだけなんだからな!
陽介:最も叱咤激励をしてくれるので、兄に認めてもらったら終わりっていう思いもあるのかな。満足したらそこで終わっちゃいそうで。認めてほしい半分、認めないでくれって感じ。デケー背中を見せてもらっていますが、必ず超えたい背中でもあります。
あとさ、親が喜ぶことをしたいっすね、兄弟で。
琢也:さんざん心配かけてきたからね。
兄弟で日本一の親孝行しようぜ。OCEAN TOKYOで伝説つくりながら!
To be continued…
プロフィール
OCEAN TOKYO
代表/高木 琢也 (たかぎ たくや)
千葉県出身。早稲田美容専門学校卒業。都内1店舗を経て2013年9月にOCEAN TOKYOを立ち上げ、現在は原宿、渋谷、大阪など8店舗を展開。月間技術売上1200万円を達成、ホットペッパービューティーアワードベストスタイルメンズ部門三連覇をするなど業界でも注目を浴びる。2018年10月にNHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演後、本田圭佑に次ぐ二人目の二度目の出演者として2019年5月に再登場。2019年5月22日にはじめての著書「這いつくばった奴が生き残る時代道あけてもらっていーすか?」(宝島社刊)を上梓。カミカリスマ東京2020(主婦の友社)では、メンズカット部門で唯一の三つ星を獲得した、業界の圧倒的カリスマ美容師。
OCEAN TOKYO Sunny
代表/陽介 (ようすけ)
千葉県出身。日本美容専門学校卒業。都内の有名クリエイティブサロンを1店舗経験後、OCEAN TOKYOオープニングスタッフとして参画。メンズ・レディースどちらも高度な技術をもつOCEAN TOKYOの二刀流スペシャリスト。原宿店で店長を経験後、2017年9月、5店舗目となるOCEAN TOKYO Sunny 代表に就任。2019年にはホットペッパービューティーアワードのレディース部門で7位受賞。今年はレディース部門で1位を狙う。
(取材・文/QJナビDAILY編集部 撮影/TAIKI FURUKAWA)
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