カットの匠・kazu初登場!理容師から転身、地域密着型サロンでJHAに挑む。高円寺『SYUK』が掲げる”生涯パートナーサロン”計画
生涯パートナーサロンを目指して「高円寺」へ
——コンテストで結果を出されて、メディアの露出も増え、昨年12月に『SYUK(シュク)』をオープンされましたね。出店はいつ頃から考えていたんですか?
独立はずっと視野にはありました。自分が求めている美容師の仕事は何だろう?と思ったときに、自分が前に出て脚光を浴びたり偉業を成し遂げるというのがゴールというよりは、自分たちの力を求めている方にきちんと届く場所を作りたいなという思いに変わっていった時期があって。この仕事を通して、人生を豊かにできる美容師をたくさん生み出したいなという気持ちも出てきたので、それが叶えられる場所を作りたかったんですよね。
——出店準備は大変だったのでは?
何もわからなかったので、ひとつひとつ自分で調べてクリアしていきました。出店エリアは、当初は中野で考えていたんですけど、物件の契約直前で電圧工事の問題でダメになってしまって。地域のあらゆる年代の方に来ていただきたいので、車椅子とベビーカーが入るのは必須条件だったんです。なかなかいい物件が出てこなくて、結果的に場所は高円寺になりました。
スタッフも僕も初めて働く街なので、最初は何でもやろうということでビラ配りもしましたね。高円寺は古着屋なども多くてサブカルチャーで人気の街ですが、「高円寺にこんなお店があるの?」というような洗練されたお店にしたくて。女性が安心して来店できる清潔で温かい空間づくりとか、丁寧な接客やサービス、新しいスタイル発信に注力しています。今はご紹介のお客さまがだんだん増えてきて、すごく楽しい毎日を送っていますよ。
——お店のコンセプトは、”生涯パートナーサロン“だとか?
そうです。店名も、お子さまから年齢を重ねて素敵な淑女になってほしいという願いを込めての『SYUK(シュク)』なんですけど、いろんな方から長く愛されるお店づくりが目標です。ずっと通い続けられるサロンにするためには、担当美容師が長く働ける環境が重要になってきますよね。そして、技術面もお客さまと長期スパンで付き合って行くための視点が重要になるので、髪を育てていくということをきちんとやっていかないといけない。そこで、うちではそれを叶えるための労働環境の整備と技術教育に力を入れています。