お客さまからの依頼が続々! 手作りアクセサリーが武器のスーパーアシスタント
美容師の卵であるアシスタントという立場は、苦労がつきものの下積み時代と言われてしまいがち。しかし、美容業界の将来を担う彼らのなかには、既にその個性でひと際輝いている人がいます。今回は、「手作りアクセサリーに注目が集まるスーパーアシスタント」として、「dea」の伊杏(いあん)さんをご紹介します。
スタイリストの空気感に寄せる
−メインアシスタントとして働くなかで、ご自身が大切にしていることは何ですか?
お客さまが指名をされるときは、そのスタイリストに施術をしてもらいたくて指名してくださるわけなので、アシスタントとしてはあまり我を出さず、スタイリストの空気感に寄せるよう意識しています。それに実際、スタイリストの近くにいると、自然と手さばきや仕上げの仕方が似てくるんですよね。スタイリスト直属のメインアシスタントになると、そのスタイリストの持つこだわりまで見えてくるので、いつのまにか真似るようになるんだと思います。
−メインアシスタントになる前も、先輩の動きを真似しようと意識していましたか?
そうですね。例えばブロー一つとってもスタイリストによって違うので、ドライヤーのあて方はこの先輩、ブラシの持ち方はこの先輩、引き出し方はこの先輩、抜き方はこの先輩という風に、1年目の頃から、いろんな先輩の動きが混じっていました。始めは「なんでこうするの?」とわからなくても、真似をしているうちに「今までより上手くいった!」と理にかなっていることに気付くんです。今でも代表には、「美容師だけではなく、営業にこられる方にも見本になる人がたくさんいるので、よいところを学ぶように」と言われています。
夢は自分の世界観を詰めこんだ撮影をすること
−アクセサリー作りを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
日本美容専門学校に通っていたころ、授業でヘアアクセサリーを作る機会があり、それをきっかけに自分でも作り始めました。美容師1年目の頃には、自分で作ったアクセサリーをサロンワーク時につけるようになっていましたね。そうしたら、私が作るものは巷で売っているものより派手だったので、次第に周りのスタッフやお客さまから反応をもらえるようになったんです。始めはヘアアクセサリーを中心に作っていたのですが、ピアスやブローチも作るようになって、お客さまから「それ、ほしい!」と言っていただけるようになりました。
−スタイリストとしてデビューしたらアクセサリー作りをどう活かしていきたいですか?
普段私が作るアクセサリーは、可愛いというより主張が激しいものが多いので、一般誌のヘアページの撮影だと使えないんです(笑)。だからスタイリストになって雑誌の誌面作りを任せてもらえるようになったら、手作りのヘアアクセサリーや得意な絵など、自分の世界観を詰めこんだ撮影をするのが夢ですね。きちんとスタイリストとして活躍できるようになったら、店舗での販売もしたいと思っています。