suburbia石川ヒデノリが49歳で始めたTikTok。ショート動画と真剣に向き合ったことで、想定外の効果も?

 

リピート率60%超え!青山エリアでの数値はトップクラス

 

 

『suburbia』には現在23人のスタッフが在籍していて、僕は今リピート率100%、お店全体のリピート率も60%を超えています。人気集客サイトでは青山エリアのトップ10が50%です。国内平均20%と言われているくらいですから、数値から見てもリピート率はトップクラス。一時期はスタッフの流出が増えて大変でしたが、サロンマネジメントに注力し、社内のシステムを見直して整えてきたことで、離職率もだいぶ減ってきました。

 

うちはデビューまで2年カリキュラムなんですが、もともと技術や接客についてまとめた教育マニュアルを作っていたんですね。ただ、カリキュラムの進行状況の管理がちょっと甘かったんです。アシスタントの技術習得をしっかりチェックしたり、よりわかりやすい技術動画を社内で作ったところ、飛躍的にスタッフの理解度が上がって成長スピードが早まりました。とくに動画は「わかりやすい」と好評で、これはTikTokのおかげなんです。TikTok動画を作成する時、必要な情報のみを抜粋していく作業を繰り返します。ショート動画の編集的視点とノウハウが身についていたからこそ、誰が見てもわかりやすい動画が作れたんですよ。これは想定外の効果でした。

 

 

振り返ってみると、この17年は山あり谷ありで苦しい時期も多かったですけど、僕は基本的にへこたれないし、あきらめないですし、失敗を失敗だと思わないタイプなんですよね。これは本当に親に感謝なんですけど、いつも僕を認めて尊重してくれていたからなのかなと思っています。また、今はありがたいことにお店には僕の軌道修正をしてくれるスタッフもいて、「石川さん、それやめたほうがいいですよ」とか、「さっきの言葉キツかったですよ」とか助言をくれるんです(笑)。支えてきてくれたスタッフにも感謝ですし、これからもみんなでお客さまに喜んでいただけるサロンワークをしていけたらなと思っています。僕のSNS、ぜひチェックしてもらえたら嬉しいです。

 

 

 

suburbia

代表

石川ヒデノリ

栃木県出身。地元の美容専門学校を卒業後、都内有名店に入社。ディレクター、トップスタイリストとして撮影やヘアショーなど多岐に渡り活躍。2006年夏、青山に4席の『suburbia』をオープン。”外国人風ヘア”を先駆けて打ち出したことでブレイクし、3年後に14席へ拡張移転。2019年3月、ビル1棟4フロアの大型ビューティサロンに移転。「カミカリスマ」2020年から4年連続受賞。

TikTok: @tokyokamimania

Instagram:@hidenori_hair

 

 

(文/織田みゆき photo/宮崎洋)

 

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