あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ! Vol.9 「売れたければ必要とされる美容師になれ!」OCEAN TOKYO中村トメ吉さんインタビュー
三科光平さんが中心となってSNSを徹底管理
-OCEAN TOKYOではデビューするまでにTwitterのフォロワー数が1万人超えするアシスタントさんが多くいらっしゃいます。何か指導を行なっているんでしょうか?
僕は昔から「商品(=ヘアスタイル)を売る前に自分を売れ」と指導してきました。今の時代はいい商品を作ると共に自己ブランディングの確立も重要。その自己ブランディングの成功例の一人がHarajukuの代表取締役・三科光平です。三科は自己ブランディングが成功したおかげで、Twitterのフォロワー数が、20万人を超えているんです。
うちにはSNSやメディアを管理する部署があり、僕と三科とプレスが総括しています。各店に一人ずつSNS担当を設け、彼らが全員のSNSを管理しているんです。とはいえ細かいルールは設けていません。あまりに縛ると自分らしい発信ができないですよね。うちは“憧れ×親近感”のあるスタイリストを輩出したいと思っていますし、そういうスタイリストになるためには“自分らしさ”を発信していかないといけないので。
ただ、発信の仕方がわからない人にはアドバイスしますし、反響が大きかった投稿、良くなかった投稿の共有も行ない、徹底的に教育しています。
-なるほど。
また1人の発信力ではどうしても弱いので、影響力が強い三科や代表の高木琢也、僕が彼らの投稿にリツイートするという拡散も行なっています。こうした育成によって、数万人までフォロワーを拡大させたアシスタントも出てきました。
-三科さんのフォロワー数は驚愕ですよね。どのようにして20万人以上ものフォロワーを集めたのですか?
もともと三科は人気読者モデルで、すでに多くのファンがいました。ですがモデルとして偏見も持たれていたため、美容師としてどう見られているかを常に考えていました。なので誰より美容技術と美容理論を勉強しました。その土台があるから世の中が求めている人気の美容情報を発信できているんです。しかもマメで継続力がある。だから20 万人という数を獲得できたんだと思います。