あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ! Vol.6 最速3年でデビュー! メンズが憧れるLIPPSの教育システムとは
スタイリストの個性を磨くため店長やトレーナーがサポート
-スタイリストデビューが早い人、遅い人の差はどこにあると考えますか?
準備ができているか、できていないかだと思いますね。細かいところで言うと、練習会前の準備がしっかりできているか。それに向けて、なにが必要で、どんな準備が必要かを見極められているか。それだけで、練習会の効率も上がるし、そういう人は、先々、どのくらいでデビューしてということも、目標を立てられるんです。でも準備ができていない人というのは、目の前のことをこなすことに精一杯で、行き当たりばったりになってしまう。
-スタイリストデビューしてから売り上げが安定するまで、どんなフォローをしているんですか?
スタイリストの指名をしていないお客さまを、優先的に担当できるようにしています。あとは、どこかでつまづいてしまったときに負のスパイラルにならならいように、面談を重ね、問題点の改善、モチベーションアップ、自己プロデュースを一緒に考え、バックアップできる体制をとっています。
最近では、インスタグラムやSNSでの投稿で、集客が大幅にアップすることもあるので、そういう際の作品撮りのフォローも力を入れていますね。たとえば、デビュー当初から工夫を凝らした投稿をSNSにあげているスタイリストで、半年で100人以上のお客さまに来店していただいています。以前までは撮影といえば限られた人間しかできないものでしたが、今は自分でどんどん発信して、集客につなげていくことができるので、そういう意味でも撮影には力を入れています。
今は個の時代で、その人自身をいかに魅力的に見せられるかが大切になってくると思うので、どう自分を魅力的に売るかを一緒に考え、それぞれのスタイリストがキャリアプランを築けるようにしています。
カットの練習中も先輩スタイリストがきちんとチェック
-最後に、リクエストQJナビの読者へメッセージをお願いします。
美容師は、やればやるほど評価される職業。ただ物を作って売る職人でなく、営業職の要素もあり、職人要素もある特殊な職業だと思います。そこに美容師の楽しさを見出して頑張ってもらえれば、美容業界が盛り上がると思います。
- プロフィール
-
LIPPS 原宿
代表•ディレクター/たなか
LIPPS史上最短で店長に就任。骨格や顔型などを分析したトレンド提案には定評がある。お客さまのパーソナリティを最大限に引き出し、オンリーワンスタイルを実現できるスタイリスト。
(取材・文/池山章子 撮影/QJ編集部)