あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ! Vol.6 最速3年でデビュー! メンズが憧れるLIPPSの教育システムとは
厳しい修行期間を終え、晴れて憧れのスタイリストデビューへ。といっても、デビューまでの期間や基準はサロンによってさまざまです。
今回は、メンズの間で圧倒的な人気を誇る「LIPPS」の教育カリキュラムを探ります。LIPPSアカデミーを設立するなど独自の教育システムを設けているサロンのスタイリストデビューまでの道筋と一人前の美容師なるための条件を、LIPPS原宿の代表でありディレクターを務めるたなかさんに伺いました
美容の技術だけでなく接客や理論なども一緒に学ぶんです
-LIPPSのスタイリストデビューまでの教育カリキュラムの流れを教えていただけますか?
まずはシャンプーから入り、次はカラーリングです。そのあと、メンズのドライとスタイリング、ヘアケア施術、パーマ液の塗布と続きます。そのあとにメンズの施術です。具体的に言うと、パーマの巻き、ストレートパーマ、仕上げのアイロンですね。メンズが終わったら、レディスに入り、同じような行程を進んで行きます。同時進行でスタイルについての考え方、接客、対人、傾聴スキル、毛髪理論、商材知識などの理論も学んで行きます。
これらがすべて終わったら、カットのカリキュラムが始まります。ウィッグでレディスのワンレングスからショートまで。次にメンズのスタイルをひと通り練習します。ここまでは、各店の店長、副店長、代表がチェックを行なっています。
-ウィッグのカットが全て合格した後の行程を教えてください。
モデルカットに入ります。40人~80人くらいのカットモデルで練習したのち、副店長、店長、代表の順番でチェック。それに合格したら、6店舗(※1)の代表の前で本チェックをします。その際には、「こういうスタイルを作ります。こういう切り方をします」というプレゼンをし、実際にモデルさんをカット。各店舗の代表は、カットの過程、仕上がりをチェックして、合格、不合格を決めていきます。この本チェックで合格したら、スタイリストとしてデビューすることになります。
※1 表参道店、原宿店、二子玉川店、吉祥寺店、吉祥寺ANNEX店、大宮店