あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ! Vol.8 カラーリストになる? それともスタイリストに? キャリアを選べるカキモトアームズ
デビューはゴールじゃない。暗黙のプレッシャーが待ち構える!?
-アシスタントさんが適材適所で活躍できる環境が整っているんですね。デビューしたあとは、どういった目標設定をしているんですか?
デビューはあくまでスタートであってゴールではありません。デビュー後も、1つ星、2つ星、3つ星という昇格の課題をクリアしなければなりません。1つ星は月の指名客数30人を達成すること、2つ星は4ヶ月以内に指名売上を一定金額以上にすること、3つ星ではさらに指名売上金額がUPします。これをクリアするたびに昇格できるシステムです。
デビューしてすぐは新規のお客さまを担当できないため、課題を達成するには自分でお客さまを呼び込むしかありません。その中でスタイリストたちは「進化し続けなければいけない」という暗黙のプレッシャーを抱えながら働いていますが、課題を乗り越えれば必ず夢に近づくうえに収入も増える。それがモチベーションになっていると思います。
-今、デビューに向けて切磋琢磨しているアシスタントさんたちにメッセージをお願いします。
苦しみをバネに変えて欲しいと思います。長い目で見れば、アシスタント時代はほんの一瞬に過ぎません。日々の厳しい研修で心が折れそうになることもあるかもしれませんが、そういった苦しみを経験しないと、その先に待っている夢にはたどり着けないんです。
あとは、周囲に尊敬できる先輩を見つけて欲しいですね。僕もアシスタント時代に尊敬する先輩がいて、その人の背中を見て育ちました。実は僕もその先輩も、当時は周囲から異端児的な扱いをされていたんです(笑)。でも僕はなりたい美容師像が明確だったので、周囲の評価を気にしませんでした。美容師としてのビジョンを明確に描きながら、自分を信じてがんばってください。
- プロフィール
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カキモトアームズ
技術教育企画部長/山本 寿文(やまもと ひさふみ)
真野美容専門学校卒業後、カキモトアームズに入社。自由が丘クレオ店を経て、ラ・チッタデッラ店オープニングスタッフとして活躍。平成16年に同店チーフに、翌年には同店店長に就任。平成22年から技術教育企画部長として、社員教育を任されている。
(取材・文/高良 空桜 撮影/QJナビ編集部)