あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ! Vol.8 カラーリストになる? それともスタイリストに? キャリアを選べるカキモトアームズ
スタイリッシュでトレンドに敏感なお客さまを満足させるための教育カリキュラム
-カキモトアームズさんではなぜ、スタイリストとカラーリストの教育カリキュラムを分けているのですか?
美意識の高いお客さまを満足させるためには、専門的なスキルを持ったプロフェッショナル集団でなければいけない、という想いからです。たとえば、カラーリストなら、お客さま一人ひとりの瞳や肌色に似合わせる色彩学を学んだり、ハイライト効果を狙ったウィービングというカラー技術のためのホイルワークを徹底したり、時間をかけて専門性を高めなければなりません。
カットとカラーを同時に施術するお客さまの場合、うちではスタイリストとカラーリストの2人体制でカウンセリングを担当します。技術力の高い美容師がコラボレーションすることによって、掛け算のような感じで、よりクオリティの高いデザインを提供できるという考え方です。
-そうなるとチームワークが生まれそうですね。
はい。スタイリストもカラーリストもお互いをリスペクトしながら、それぞれの武器を活かしていく。だから最強のプロフェショナル・チームを作ることができます。
-アシスタントさんは、どのくらいの割合で「スタイリスト志望」と「カラーリスト志望」に分かれるのでしょうか?
昨年まではスタイリスト志望の子が多かったんですが、今年は初めてカラーリスト志望がスタイリストを上回りました。徐々にカラーリストの認知が広がってきたことを実感しています。
-スタイリストとカラーリスト、それぞれに向いているタイプがあれば教えてください。
カラーリストは豊富な知識が必要なのに対し、どちらかというとスタイリストは感覚的な要素が強くなります。カラー剤の混ぜ合わせ方や色の似合わせは、理論的に考えるんですが、スタイリストの場合は感覚を頼りに進めていく部分がありますね。なのでざっくり分けると、キッチリした考え方を好む人はカラーリスト、感性が強い人はスタイリストに向いているかもしれません。ただ、やってみないと何ともいえない部分ではあるので、うちはアシスタント時代の進路転向もOKにしています。実際に転向して一気に伸びた人もいました。