あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ! Vol.5 少数精鋭で成果を上げる♦at’LAV♦by Belleの教育とは?

東京出身か地方出身かでモデル探しの苦楽が変わります

 

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-先ほどおっしゃったように2015年にBelleさんと合併し、これまでの1店舗経営から3店舗経営になりました。それにより教育カリキュラムはどう変化しましたか?

 

まずデビューにかかる期間が短くなりました。♦at’LAV♦時代は4年ほどの期間を要したのですが、今は3年ほどでデビューできるカリキュラムに作り変えました。

 

合併する前に、♦at’LAV♦とBelleのスタイリストが何度も集まってディスカッションを重ね、技術の統一を図るようにしました。そしてカリキュラムの見直しもしました。あとは3店舗あるので、1か月に1度、別の店舗のアシスタントの勉強会に参加して、お互いの技術の擦り合わせをするようにしています。

 

-教育カリキュラムを書き変えたことで、♦at’LAV♦らしいスタイリスト、Belleらしいスタイリストを育て上げられないという危惧はありませんでしたか?

 

それはなかったです。お互いに譲れない部分をきちんと話し合ったので。僕自身は両者が合併したことでより質の高いカリキュラムを作り上げられたんじゃないかな、と思ってます。Belleから見て、♦at’LAV♦のその方法はいいから取り入れよう、ということが起こりましたし、もちろん逆もありました。

 

Belleはカラーリストがいるくらいなので、カラーへのこだわりが強い。それがカリキュラム作りに大きな変化を与えました。カラーの項目が増えたんです。またベーシックカットのチェックの項目は減ったのですが、一方でメンズカットやショートカットのチェックは厳しくなりました。僕からみて、Belleのコテ巻きやメイク、カラーの技術はすごく勉強になりましたね。

 

-デビュー前にアシスタントが直面する挫折や壁はありますか?

 

カットモデルが見つからないことですね。モデルを見つけられるアシスタントと見つけられないアシスタント、この両者の違いというのが2つあります。1つは友達が多いか少ないか。2つ目が東京出身か地方出身か、なんです。

 

出身地の違いでデビューが遅れる時もあります。地方出身だと知り合いが少ないのでカットモデルがなかなか見つけられない。僕も地方出身なので、苦労しました。入社時はカットさせてくれる友達がいなくて…。だからこそ友達探しの努力は人一倍しました。モデル探しに苦労するだろうと思って、周囲からの誘いを断らず、社交の場に出ては知り合いの輪を広げていました。徹夜しようが、次の日の朝が早かろうが、夜中3時だろうが誘いを断らない。おかげでカットモデル探しに苦労はしませんでしたね。周囲のスタッフから「あれ? 東京出身じゃないよね?」と言われていたくらいですから(笑)。

 

個人的な意見なのですが、男性アシスタントの方が挫折する子が多いかな、と思います。女性の方が技術にしても、売り上げにしても、上手くこなせる。女性のアシスタントの方がお客さまから共感を得られるし、日頃から自分の髪を触っているので、技術を取得するのが早い。逆に男子はいろんな意味で不器用。でも大切なのは辞めないこと。辞めなければ絶対に最後はデビューできるので。

 

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>大型店にはない教育とは?

 

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