「サロンに所属しているから成長できる」30代目前のTHE STRAMA春宮雅之さんの選んだ道にあるものは
念願の『THE STRAMA』店長就任。これからのSTRAMAを担う存在になりたい
今、自分のブランディングは凛とした、クールな女性像のパーマスタイルをメインとしています。パーマの中でも韓国風やガーリーなデジパなどたくさんのジャンルがありますが、僕はSTRAMAのモードな雰囲気にパーマを組み合わせて、デザインを確立させたいと思っています。
パーマって、チャレンジしてみたいと思っても施術後の想像がつきにくいですよね。なので、Instagramでスタイルを発信するときは、パーマをかける前のBeforeの写真も載せることで少しでも身近に感じてもらえるように努めています。
いま働いているTHE STRAMAは、STRAMAの2店舗目として昨年の9月にオープンして、同時に僕は店長を任されています。入社したときから、STRAMAというサロンの顔になっていきたいという思いがあったので、店長就任は一つの目標でした。
同世代だと、30歳を機に独立したり、フリーランスになることを選ぶ美容師さんもいますが、僕はまったくそういった願望はなくて。人を率いていくのも好きですし、サロンに所属しているからこそ成長できる場面がたくさんあると感じるんですよね。フリーランスで得られる報酬は大きいかもしれませんが、成長という面では、「これからどうしよう」と迷っている人の話も聞くので、自分の選択肢として考えたことはありません。
念願だった店長の仕事は楽しいですが、大変なことも多いです。お店のことやスタッフに、自分の時間や力をどれだけ注いだかが結果に表れるので手が抜けませんし、お店が盛り上がるかどうかが自分にかかっていると思うとプレッシャーも感じます。
THE STRAMAは今2年目ですが、STRAMAの方は来年の3月で20周年。自分が役職に就いたからこそ、改めて、20年という時間に重みを感じます。長く続いてきたサロンでリーダーシップや教育を学べるのは、すごくありがたいですよね。
これまでは自分の売上や、技術のことを考える時間が多かったですが、今は、お店や会社の目標が自分自身の目標でもあるんです。店舗展開、拡張移転などを視野に入れつつ、下の子たちの成長に注力していきたい。よく、20代のがんばりで30代の豊かさが決まる、とも言われるので、それも踏まえて30代を迎える前のラストスパートである29歳も、全力で仕事に打ち込んでいきたいですね。
- プロフィール
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THE STRAMA/店長
春宮雅之
長野県出身。名古屋美容専門学校卒業後、東京・青山の『STRAMA』に入社。2023年より『THE STRAMA』の店長を務める。STRAMAならではのモード感を伴ったパーマスタイルが人気。
Instagram:@harumiiiiya_
(文/須川奈津江 撮影/Yui Ogano)