工事現場からヘアサロンへ! 異色美容師の波乱万丈な人生(後編)
毎日、身の回りのすべてに感謝しながら、一瞬一瞬を大切に生きる
そして、2018年5月にSUNVALLEYがスタートし、僕は自分から立候補して店長になりました。新しいチャレンジです。店長として目指しているのは、スタッフが休み明けに、「早くSUNVALLEYに行きたい!」と思えるようなサロン。働く環境を良くしていくのと同時に、僕がSUNVALLEYで働くことを楽しむことで、後輩たちに背中を見せていきたいと思っています。
大手術をしたあとなので免疫力が下がっていて、すぐに熱が上がってしまったりするので、健康管理にも人一倍気を付けています。油断すると体調を壊すし、「具合悪いなら休んでてください」みたいに、周りに気を使われるのは嫌ですから。下の子たちにもイジられるくらいの立ち位置がちょうどいいと思っています。
そもそも僕は、今こうして生きているだけで幸せです。airにもSUNVALLEYにも、お客さま、スタッフ、家族にも毎日感謝しながら、一瞬一瞬を大切に生きていきたいと思います。
◆◆◆転職活動中の美容師へメッセージ◆◆◆
スタイリストなら、自分のイメージに合うサロンを探すのはアリだと思います。やりたいことができる環境に移るのは成長につながります。
美容師としてのキャリアが浅い人は、転職を決める前に、まずは今いる環境で多くのことを吸収する努力をしたほうがいいと思います。続けることでそのサロンの良さがわかることもあります。デビューギリギリまで頑張ってみるとか、納得できるところまでやり切ってください。成長するためには我慢も必要ですよ!
- プロフィール
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SUNVALLEY
店長/忠本 功(ただもと いさお)
山梨県出身。中学卒業後、建設会社に就職し、下水管工事に従事。実家の美容室の拡張にともない退職。山梨県美容専門学校の通信課程で学びながら、山梨、千葉で経験を積んだのち、airに転職。渋谷謙太郎氏の専属アシスタントとして活躍。スタイリストデビュー後は、サロンワークのほか業界誌やファッション誌の撮影でも成果を上げる。大病で一時入院するも復帰し、2018年5月からはSUNVALLEYで理想のサロンづくりに励んでいる。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)