「次世代美容師」に選ばれた男が「有名店のキャリア」を手放したわけ-Kurt by DECO/小松裕一郎さん-

クリエイティブな美容師を目指してROVERに転職

 

 

結局、最初に入ったサロンは7カ月で退社。サロンに不満があったわけではなく、自分のなりたい美容師像を実現するためには安定した環境で働くよりも、表参道や原宿、青山などのエリアにあるサロンで働いたほうが近道だと感じたからです。

 

というのも僕は、どんな職場で働いていても、経験を積めば自然とクリエイティブな美容師になれると思っていました。けれども実際は、「かわいくなりたい」「お洒落になりたい」というお客さまが集まる環境でないと難しいと気づきました。「近くにあるから」「髪が伸びたから」という理由でヘアサロンにくるお客さまは、白髪染めは求めていても、デザインカラーは求めてないからです。

 

 

転職先のサロンを探しているとき、原宿の「ROVER」がTwitterで募集をかけていました。それを見つけた僕は、ROVERがどういうサロンかよく知らないまま訪問し、オーナーにカットをしてもらったんです。サロンの雰囲気も、お客さまも最高にオシャレで、とても気に入ったのですぐに入社希望であることを伝え、運よく採用してもらうことができました。

 

ROVERはメンズに強いサロンで、お客さまには人気のユーチューバーやダンスボーカルグループなど有名人もたくさんいましたね。

 

 

オーナーをはじめ、褒めてもダメ出しはしないサロンだったので、のびのびとスキルアップできました。見たことのない技術がたくさん使われていたので、必ず吸収したいと思い、とにかくがむしゃらに練習していましたね。先輩たちの技術を盗みながら、それを復習して自分のモノにしてきました。自分に向いている環境だったと思います。そして、約3年でスタイリストデビューしました。

 

>「ウチよりいいサロンはないよ」と言われても辞めた理由

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