「次世代美容師」に選ばれた男が「有名店のキャリア」を手放したわけ-Kurt by DECO/小松裕一郎さん-

 

ASOBISYSTEMとchokichokiが開催した次世代美容師コンテストのアシスタント部門でグランプリを獲得した経験を持つKurt by DECOのトップスタイリスト、小松裕一郎(こまつゆういちろう)さん。都内の大型店と、原宿の有名店を経て、表参道でまだ立ち上がったばかりのサロンに転職したのはどうしてなのでしょうか。未来志向の美容師さん必見のインタビューです。

 


 

休学中に味わった「何者でもない自分」の辛さ

 

 

僕は山梨県の高校を卒業後、山野美容専門学校に入学しました。生活費を自分で稼いでいたので、月100時間くらいアルバイトをしていましたね。それでもお金が足りないので、電気やガスが止まったこともありました。さすがに学業にも支障が出るので、1年間休学して貯金に集中することに…。その間はどこにも属さない宙ぶらりんな感じで、居心地が悪かったですね。でも、「何者でもない自分」の辛さを知っているからこそ、復学したときは嬉しかったし、美容師をしている今も幸せを感じています。

 

 

学生時代は勉強とアルバイトだけではなく、ヘアショーやヘアコンテストにも積極的に参加していました。ですから、朝から深夜まで、めちゃくちゃ忙しい毎日を過ごしていましたね。美容師1年目はみんな学生時代とのギャップに苦しむと言いますが、どちらかというと僕は美容師になってからの方が時間に余裕ができました。

 

僕は美容師を長く続けていきたいと考えています。一生、お客さまに寄り添うことが理想。だから専門学校卒業後は、長く働ける環境を求めて都内の大型サロンに就職しました。社会保険に加入していますし、労働環境が整備されていることが決め手です。

 

>クリエイティブな美容師を目指してROVERに転職

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