女性客メインの老舗ヘアサロン勤務を経てLIPPSのトレンドセッターへ!-美容師ステップアップ―LIPPS表参道代表/櫻澤和宏さん
LIPPSを、日本を代表するヘアサロンブランドにしたい
多くのお客さまに支持していただけるようになり、店長や代表といった責任ある立場を任されるようになりました。トレンドセッターとしても活躍しながら、フロアにいるスタッフ全員を成長させ続けること、働くスタッフ全員にスポットを当てやりがいや道を作っていくことが、今の代表である僕の仕事です。とはいえ、30名以上いるスタッフ全員に、僕一人が教育するのは無理なこと。全員を見ようと思っても、教育の濃度は薄まってしまいます。一人ひとりに質の高い教育をするためには、スタッフ同士で育て、学びあう仕組みづくりが大事です。
たとえば、1年目のアシスタントの教育は2年目以上のアシスタントが担当します。想いを持って後輩に教えることで、美容の技術だけではなくマインドにも影響を与えることができますし、教える側も後輩に伝えることによって学びを定着させることができるのです。そして、アシスタントをスタイリストがフォローし、スタイリストを副店長・店長、代表がフォローする。この教え合う文化が、LIPPSの強さと言えると思います。
少子高齢化の波にに伴い、美容業界全体のマーケットが縮小していく中で、安心して一生涯を働いていくサロン探しをしていくことは簡単ではないかと思います。今、LIPPSは15店舗ありますが、日本を代表する美容室ブランドにするために、働くスタッフが一生涯をLIPPSで働いていきたいと思えるサロン作りを各店舗の代表たちと力を合わせていきたいと思っています。
◆転職活動中の美容師へメッセージ◆
「報われない努力はない」と僕は思っています。やり続ければ、必ず自分のことを見てくれる人が現れるし、それが積み重なると、必ず結果が出て、評価される。やがて一緒に働きたいという人も出てくるでしょう。だから転職を考えている人は、今の自分にできる最大の継続的な努力をしてほしいですね。
- プロフィール
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LIPPS表参道代表/櫻澤和宏
埼玉県出身。国際文化理容美容専門学校(渋谷校)に入学。卒業後、都内の老舗有名ヘアサロンに入社。4年でスタイリストデビューを果たし、順調に売上げを伸ばすも、さらなる高みを目指すために転職を決意。メンズのヘアデザインに定評のあるLIPPSへ。現在は表参道店の代表&トップスタイリストとして活躍。月間入客数400名以上を誇るLIPPSのトレンドセッター。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)