もっと刺激が欲しい! 4カ月の空白期間を経てSORAに転職
北原義紀氏、金子利彦氏、山根栄有氏という個性あふれる美容師が3人体制でサロンを展開しているSORA。その広尾店で2017年4月にHAIR DESIGNERとしてデビューしたばかりの土橋継太(ドバシケイタ)さんは、少し変わった経歴の持ち主です。今回は、そんな土橋さんにこれまでの歩みを振り返ってもらいつつ、破天荒な転職ストーリーを語ってもらいました。
あえて求人広告を見ず、自分の足で転職先を探す
初めて美容室に行ったとき、全然思い通りの髪型にならずに、「これなら自分で切ったほうがいいじゃん」と思いました。それで自分で安いハサミとスキバサミを買って切ってみたらまあまあうまく切れたんです。それが美容師の仕事に興味を持ったきっかけでした。
高校卒業後は高山美容専門学校に進学。負けず嫌いでしたから、中間・期末テストではいつも上位10位以内に入りたいと思っていました。ワインディングやカットでは高得点を取ることができ、先生たちからも評価していただいていたんですよ。これは今も変わらないのですが、学生時代から「もっと成長したい」「新しいことに挑戦したい」と思っていたんですよね。同級生にも頑張り屋さんが多かったので、いつもいい刺激をもらっていました。
ただし、就職活動はうまくいかず…。卒業しても行先がなく5月まで就職先を探していました。いよいよ見切りをつけて、先生から紹介された南青山のサロンに就職。でも、失礼を承知で生意気な言い方をさせてもらうと、刺激が足りなかったんですよね。数か月は頑張っていましたが、自分の将来が見えなかったんです。もっと厳しい環境で上を目指したいと思い、正直に先輩や上司に相談すると、背中を押してくれました。
それから4カ月間、僕は理想の環境を求めて、自分の足でサロンの情報をかき集めていました。「今日はここ」とエリアを決めて、徹底的に歩くんです。有名店、個人店関係なく、気になったところには片っ端から電話していました。多分、連絡したサロンの数は3ケタになると思います。
いきなり訪問したのに、丁寧に案内してくれるサロンもありました。でも、下調べが足りず、面接中に「土橋君、社長のカット料金、分かる?」「8000円くらいですかね?」「1万3000円…土橋君に足りないのはそういうところだね」とお説教されてしまったこともありました(笑)。
- 1 2