大切なもの全部大阪に残して…29歳女、覚悟の上京
「美容師が通いたくなるヘアサロン」と言われる人気店「♦at’LAV♦ by Belle」に、2015年9月から新メンバーが加わりました。名前は藤原愛莉(ふじはらあいり)さん。柔らかい雰囲気からはイメージできない骨太な転職ストーリーを話していただきました。
大阪で働きながら月1回は東京で撮影
私の美容師生活は大阪でスタートしました。最初のサロンでは正社員として4年間美容の基礎を学び、入客機会を求めて転職。派遣美容師として数店経験後、業務委託の美容師に。
比較的低単価のサロンだったので、カットのスピードを上げるために練習したり、満足度を高めて再来店を増やすために薬剤について勉強したりと努力していました。それが実ってたくさんのお客さまを抱えることができていたのです。そのほか、神戸コレクションに出させていただいたり、教育担当者として人に教える立場になったりと頑張りが認められて、幹部的な立ち位置に。幹部ミーティングにも参加していました。
お客さまに恵まれていましたし、雑誌にも出させてもらったりしていて、感謝の気持ちを持って働いていたのですが、心のどこかでわだかまりのようなものを感じていたんです。例えば、撮影をするとき、スタッフもモデルさんも同じメンツになってしまうんですね。次第に成長の刺激を得るために、違う環境で仕事をしてみたいという気持ちがわいてきたんです。
私は委託契約で働いていたので、お店の看板に頼らず、自分で自分をプロデュースし、集客するためにブログやTwitter、Instagramなどで情報を発信していました。あるときは作品を披露する場として、そして、あるときはお客さまや美容師さんとのコミュニケーションの場として、コツコツと投稿していたおかげで、観てくださる人が何千人単位になりました。
SNSで知り合いになった美容師さんも多く、その縁で東京や名古屋に出かけて撮影するなど、活動の幅を広げていきました。大阪に軸足を置きつつも、月に1回は上京して、撮影したり、髪を切ってもらったり…そんな生活を送っていたんです。
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