「いつかどうにかなる」では、どうにもならない −アイデザイナー/高山直子さん
「なりたい姿」に向かって、突き進んでいけばいい
21歳で上京し、モデルとバイト、歌手を掛け持ちしながらの生活を4年。当時は「頑張っていれば、いつかどうにかなる」と思っていました。
転機は「27歳でキラキラ輝いている女性になる」という目標からほど遠い自分に気づいた25歳のころ。同じことの繰り返しではダメだと気づいたんです。
それで、女性の美を助ける「輝く女性」になりたいという想いを貫ける仕事を探して、出会ったのがまつ毛エクステの世界。最初は「美容師の国家資格を生かせるから」っていう気軽な動機だったんですよ。
ところが入社2日目で、「私はこの仕事で独立する」と直感したんです。アイリストとして誰よりも努力しましたし、独立の夢をよく周囲に語っていました。だからこそ私の想いを受けて出店をサポートしてくれるパートナーと出会うことができました。
本当に紆余曲折ありましたが、「なりたい姿」があったから私はブレずにいられたし、大変なことがあっても乗り越えてこれたのかなと思っています。でも、まさか1年でオーナーになり、5店舗も経営するようになるとは思っていませんでしたけどね。
◆転職活動中の美容師へメッセージ◆
私は美容師を辞めているのであまり多くのことは言えません。でも、「理想の将来像」を持っていれば、ブレずに成長できると思います。「こうする!」と決めたら、あとはそこに向かっていけば、後から道ができていくのではないでしょうか。きっとこれはどんな仕事でも同じ。自らの経験を通じてそう実感しています。
- プロフィール
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株式会社Fraisier
代表取締役CEO/高山直子(たかやま なおこ)
1984年9月25日生まれ。グラムール美容専門学校卒業。
14歳でスカウトされ、美容業界誌やサロンでモデルを始める。読者モデルとしては『CUTiE』『mina』『PS』などで活躍。美容専門学校に進学し美容師免許を取得。紆余曲折の後、2011年、東京・渋谷にまつ毛エクステ専門店『Amelie』を設立。現在は、「Frele」(銀座)「Reine」(池袋)「Cachette by Amelie」(渋谷)「merci by Amelie」(南船場)の5店舗を展開。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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