衣川光さんと金内柊真さんが原宿「sten」をOPEN! タイプもスタイルも違う二人がなぜ? オープンまでのアレコレを聞いてみた
経営は難しい!けれど2人だからきっと上手くやれる
編集部:そうして迎えた8月25日のオープン日は、無事に終わりましたか? オープン当初はトラブルがつきものと聞きますが…?
衣川:全然なかったですね。
金内:二人ともわりと慎重派で、プランCくらいまで考えて準備しているので、想定外のことは起こらないんですよ。ただ、前職のサロンがすごく大きかったので、薬剤の発注量などが全然違うんですよね。どのくらい注文すれば適切なのかわからないので、そこは今も手探りですね。
編集部:オープンして1番よかったことは?
衣川:独立の準備期間はフリーランスとして働いていました。マンツーマン接客になるので、予約を受けきれなかったんですよね。そのせいで離れていったお客さまもいました。
でも今はアシスタントもいるので、たくさんのお客さまをお迎えできるんです。久しぶりに来てくださったお客さまもいたし、たくさんの方に祝福されましたし、本当に幸せでした。この感謝の気持ちをお客さまに還元し、お客さまの人生を支えるサロンにしていきたいと思っています。
金内:僕は仲間と一緒に経営できることが幸せですね。一人だったら正直、何が正しいかわからなくなる瞬間があったと思うんですよ。
相談できる仲間がすぐそばにいることに対して、ありがたいなと感じています。社外の人に相談することもできるけれど、100%本気で考えてくれるのは共同経営者だけだと思います。
衣川:オープン後は、仕事を楽しく続けていきたいという気持ちがより強くなりました。僕は楽しくなかったらやる意味がないと考えるタイプなので。2人で悩みながら答えを出していくのは楽しいので、僕も一人じゃなくてよかったなと思っています。
編集部:最後にこれからの目標を教えてください!
金内:なるべく早く2店舗目を出したいです。店舗を増やしていかないとスタッフの活躍の機会が減ってしまうし、雇えるスタッフ数にも限界がきます。できるだけ多くのお客さまと、美容師のために、会社を成長させていきたいですね。
衣川:僕も同じで、今頑張ってくれているスタッフたちが、この先のビジョンを描ける会社にしたいと思っています。そのためには、複数店舗があることも大事ですよね。その上で、スタッフ一人ひとりが、自分の「好き」や「得意」を伸ばしていける会社にしていけたらと思っています!
プロフィール
sten 代表/衣川光
京都府出身。関西美容専門学校卒業。質の高いハイトーンカラーとデザインカットで支持を集める。女性誌や雑誌、webなどさまざまなメディアに取り上げられている。Instagramのフォロワー数は9万4000人超え。ALBUMのCreative Directorとしてスタイリスト育成にも注力。2023年8月に原宿に「sten」を立ち上げる。
Instagram: @hikaru.kinugawa
sten 代表/金内柊真
東京総合美容専門学校卒業。2017年『ALBUM』に新卒第1期生として入社。アシスタントながら2018年8月に『才能が無ければその分努力すればいい』(KADOKAWA)を上梓。2019年11月にスタイリストデビュー。1ヶ月後の12月にALBUM銀座店の副店長就任と、話題に事欠かない次世代美容師。フェミニン感のあるスタイルが得意。エグゼクティブスタイリストなどを経て、2023年8月に原宿に「sten」を立ち上げる。
Instagram: @kaneuchi_toma
(文/外山武史 撮影/松林真幸)
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