理不尽な罰金や予約の横取り…給与や待遇の不満すらマシに思えるかも!? 現役美容師の「サロンを卒業しようと思った瞬間」とは?
「本当は続けたかった…!」妊娠を機に泣く泣く退職することになってしまった理由とは?(31歳/女性)
私の夢は、自分の子どもの髪を切ることでした。アシスタント時代は、人間関係や激務さに何度も辞めようかと悩みましたが、その度に「スタイリストデビューするまでは絶対に辞めない!」と思い直して続けてこられたのは、その夢があったからです。そして、ついにスタイリストデビュー! 妊娠がわかったのは、デビューした直後でした。
妊娠がわかると、なぜか周囲はみんな冷たくなって、妊娠中も休ませてもらえませんでした。体力的に辛く、お休みに入らせて欲しいとお店に相談しましたが、許してもらえず、通常通り働き続けることを要求されました。私自身も「親に高い学費を出してもらって、スタイリストにもなれたのに、途中で諦めたら親にも申し訳ない」と気持ちがあり、辛くても必死に堪えていました。
しかし、私の状況を見ていた母親が、「スタイリストデビューをして、あなたの夢である自分の子どもの髪を切れるようになったんだから、もういいんじゃないの?」と言ってくれたんです。その言葉に安心して、サロンを卒業することができました。
その後無事出産し、現在はキッズルームのある業務委託型のサロンで、無理なく自分のペースで美容師を続けています。
<まとめ>
「ご両親のお店を継ぎ、親孝行するため」という素敵なエピソードもありましたが、ほとんどが罰金や冷遇、サービス残業に予約の横取りなど、それは卒業したくなる!と思うようなエピソードがたくさんだった今回の企画。できれば、自身の目標や成長のためといった前向きな理由で卒業したいものですが、残念ながら、なかなかそういう訳にはいかないようです…。しかし、みなさん卒業を決意したことに後悔はまったくない様子。卒業をするにしても、しないにしても、自分自身が納得できる答えを見つけることが大切なのかもしれませんね。
<文/リクエストQJナビDAILY編集部・イラスト/ツムママ>