【sins日野達也】夢の銀座でサロンオーナーに。縮毛矯正のブランド化はメーカー主体から現場主体へ。大きな一歩を踏み出す時

 

今月から新店舗でセミナーも開催!教育者の育成に注力

 

——新店舗ですが、内装にかなりこだわられたとか?

 

細かく作り込みましたね。実店舗は薬剤の信用度を高められる要素にもなるので、受付やエントランス周り、お手洗いの壁は左官職人さんに来ていただきました。シャンプー台も究極のリラクゼーション空間にしているので、基本的にはそこでお客さまと会話もしないようにしていて。

 

 

その隣にある隠し扉はスタッフルームで、話し声などが漏れないように防音のつくりにしています。広さも17平米あるんですよ。スタッフがゆっくり食事を取りながらコミュニケーションが取れるように、社食のサブスクを導入していますし、炊飯器も完備して温かいご飯を食べています。

 

 

 

——いい環境ですね。カラー剤を作るスペースも、専用スペースがあるんですよね。

 

「カラーラボ」として別の場所に設けています。薬剤の匂いをフロアに広げないように。内装にこだわったせいか、スタッフの掃除意欲も上がって自ら話し合って綺麗にしてくれるんです。それもすごく良かったなと思っていて。

 

 

——施術メニューについては、何か工夫されていますか?

 

うちは新規の方は縮毛矯正しか受け付けていなくて、入り口を狭めています。メンテナンスは一度来店された方に限定していて、カット、カラー、トリートメントのみでブリーチとパーマはメニューにありません。それを望むお客さまには、他のサロンをご紹介する形ですね。ただ、うちで一度矯正された方はほぼ離れないです。自社で作っている薬剤ですし、だいたいリピートしてくださいますよ。専門性に特化したことで、スタッフの売上も安定しています。

 

 

 

——今後はsinsの酸性ストレートを軸とした、美容師さん向けの技術教育も求められるのでは?

 

『sins式縮毛矯正の基礎理論がわかるやさしくわかる本』という初級編の書籍を発売しました。サロン様の教育に使えるテキストになっていて、Kindle(電子版)でも読めます。最近、縮毛矯正の社団法人も立ち上げたんですよ。いろいろやっていますね(笑)。オンラインサロンでは、定期的な動画配信とオープンチャットで密な情報交換をしたりして技術を伝えています。

 

 

またサロンという拠点ができたことで、この場所で美容師さんを対象にしたオフラインセミナーも展開していきます。全国で矯正できる美容師さんがまだ少ないので、地方の方もたくさん来てくださるんじゃないかと。教育担当の方を教育するセミナーもしているんですが、今年はそこに注力していこうかなと思っています。育てる人を育てることで、一気に広められるんじゃないかと思うので。薬剤も出ますし、これからも新しいチャレンジをしていきます。

 

プロフィール
日野達也(ひのたつや)/『sins』代表
兵庫県出身。公認会計士を目指して大学に進学したが、1人の美容師との出会いで美容の道に進むことを決意し、1年で中退。エビスビューティカレッジで学び、在学中は読者モデルも経験。卒業後、都内3店舗を経てフリーランスになり、”人生を変える酸性ストレート”を提供。2024年1月、銀座に『sins』をオープン。オンラインサロン「ACID STRAIGHT ACADEMY」を主宰し、YouTubeで“日本一傷まない縮毛矯正”を発信中。
Instagram:@sins_tatsuyahino

(文/織田みゆき photo/宮崎洋)

 

 

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