【sins日野達也】夢の銀座でサロンオーナーに。縮毛矯正のブランド化はメーカー主体から現場主体へ。大きな一歩を踏み出す時
念願のオリジナル薬剤、その特徴とは?
——sinsの薬剤は、具体的にどのような特色があるんでしょうか?
うちの製品は酸性の縮毛矯正ですが、ダメージ毛やエイジング毛、いわゆるハイライト毛や顔まわりの繊細な髪など、縮毛矯正が難しいとされているところにもできるというのが開発コンセプトなので、髪にやさしいのが大きな特徴です。今まで断らなければならなかったお客さまにも施術ができ、客層が広がることで美容師さんの価値も上がり、売上にも貢献できる製品になっています。匂いも残りづらく、施術と同時に髪質改善もできます。そういう成分を配合しているので。
——以前、日野さんはリクエストQJのYouTubeチャンネルにも出演していただきましたよね。マンツーマンで、施術時間もとても早かったのが印象的でした。
もともとマンツーマンで売上を上げられることをめざした製品ですし、これから挑戦していきたい人に向けて作っているので、どなたでも簡単に使えるんです。うちのスタッフはマンツーマンで平均月売上180万なのですが、去年12月は20代の子が240万を売り上げました。酸性矯正は売上を上げやすい技術で、常にニーズがあり、エリアも関係ないというのが最大の強みではないかなと。いま全国で約900店舗がsinsの酸性ストレートを導入してくださっていて、ある大型店は導入後に全店舗の売上が10%上がったそうなんです。うちの薬剤を軸にした酸性ストレート専門サロンも出店されて、本当に嬉しく思っています。
縮毛矯正の概念を変え、気軽に施術できる文化にしたい
——今月は、添加剤も新しく発売されるそうですね。
そうなんです。それが業界初の化粧品分類の添加剤で、肌に優しいんですよ。これまで使っていた他社のアイテムと比較すると1/10の濃度になるので、匂いもダメージも少なく、かつ矯正のクオリティは変わりません。手荒れが心配な美容師さんにも扱いやすいですし、かなりのコストダウンにもなります。これが完成することで、sinsの薬剤はトータルで揃う形になりますね。美容師さんにとっても、難しいとされた酸性ストレートが簡単にできて、美容師さんの価値が上がるものなので、ぜひ期待してほしいです。
——新時代を予感させますね! 酸性ストレートを通じて日野さんが目指すことは何でしょうか?
縮毛矯正の概念を変えたいです。優しい薬剤で気軽にかけられれば、「かけるのが当たり前だよね」という世界も目指せるんじゃないかと。ブリーチの文化も、今では当たり前のようになってきているじゃないですか。なので「髪きれいだね」と言われて、「sinsしたの」という会話が成り立つような(笑)、うちの施術がひとつの文化になったらいいなと思っています。
——艶髪=sinsというわけですね。サポートアイテムについても教えてください。
シャンプーは、ベースのホホバオイルにアルガンオイル、ひまわり油、椿油を混ぜていて、水分を髪内部に留める製品になっています。矯正毛のお客さまは熱やタンパク変成で髪質がかたくなってしまう方が多いので、ゴワつきやザラつき、枝毛などを落ち着かせてくれる設計にしていて。ノンシリコンで内部にしっかりアプローチしてくれます。また、トリートメントは縮毛矯正の毛先のリスクヘッジ用としても機能するので、施術中、薬を毛先に塗りたくないときに使ってもらうこともできるんですよ。
またオリジナルのヘアオイルも作りました。矯正後はオイルを使うとベタつきが出やすいので、それが出ないようにシリコンの配合量を工夫しています。あとは紫外線や熱のダメージ対策と保湿ができます。米胚芽油を配合しているので、髪だけでなく手の保湿にもなるんですよ。香りは、シトラスノートとオリエンタルの2種類ご用意しています。製品の使い方なども含め、今後はお客さまのアフターフォローとしてYouTubeでも配信していく予定です。今年はYouTube発信にも力を入れようと思っていて。