【薫森正義】東京から京都へ。トッププレイヤーの座を40代で手放し、第二の美容師人生を謳歌。プライベートサロンSHI/GEから世界を見る、最強のバランス感覚

 

京都で新しい挑戦を続々と。次は世界へ!

 

――『SHI/GE』は、薫森さんのセンスが凝縮された空間ですね。真っ白な内装に、こだわりのアート作品がぽつぽつと置かれて、何だかニュートラルな思考が促される感覚があります。この場所で、薫森さん一人でマンツーマンのサロンワークをやっているんですよね。東京で1日25人をカットしていた薫森さんにとって、今の仕事スタイルはいかがですか?

 

マンツーマンですから、シャンプーやドライも自分がやります。材料の管理なども含め、これまでアシスタントがサポートしてくれていたことを全て一人でやらなくてはいけないので、そこは慣れるまで大変でしたね。




前職では複数のお客さまを同時進行で担当し、目まぐるしく働いていました。今は1日8人に予約を制限しています。以前より時間に余裕が生まれましたし、一人ひとりにすみずみまで気を遣えるから、お客さまがものすごく感動してくれるんです。ありがたいことに予約はすでに年末までいっぱいで、キャンセルが出たら新規をとる形にしています。でも何のストレスもないので、全然疲れません(笑)。



京都に移住してからは、美容師に限らず他業種の方たちとの交流増え、東京は違う新しい人間関係も少しずつ出来上がってきました。京都は素敵なお店も多いので、休日はたいがい出かけて新しいお店を開拓しています。

 

田植えの時期は、実家に帰って手伝っています。米作りは奥が深いので、天候に合わせた苗の育て方や定期的な水路の管理など、学ぶべきことがたくさんあります。まだ僕はわからないことも多いので、もっと農作業について学ばなきゃと思っていて。





 

――京都移住をきっかけに、新しい挑戦にも積極的に取り組んでいる様子ですね。他にも美容師向けのセミナーも計画されているとか。

 

そうなんです。これからは僕の力を業界に還元していきたいので、悩んでいる美容師さんの力になれたらと。同世代で伸び悩んでいる人や行き詰まっている人などの話を聞いて、今より絶対に良くなる考え方やマインドセットをサポートしていきたいなと思っています。経過も見守りながら継続して支えていく予定です。

 

そのさらに先は、カット技術の素晴らしさを世界に広げていきたくて。特にアジアでの女性の社会的地位の向上、そしてその中でのヘアスタイルの位置付けにも注目しています。女性が活躍できる社会になると、相対的に短いヘアスタイルが増えていく気がします。そうなった時は、レザーカットの出番なのかなと。僕自身レザーカットをずっと使い続けてきました。柔らかい質感に仕上がる魅力を広めたいので、準備をしています。楽しみにしていてください。






>贅沢はキリがない。「心」を満たす選択を


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