あなたはどっち?「独立に向いている美容師」と「組織の一員に向いている美容師」の特徴
組織の一員に向いている美容師の6つの特徴
独立に向いているのは、率先してメンバーを引っ張るような“攻め”の姿勢が強いタイプ。一方で組織の一員として活躍できるのは、どういったタイプなのでしょうか?
1、指示された仕事を着実にこなすことが得意な人
人から指示されることに安心感を抱ける人は、組織に向いています。指示された仕事の意味を自分のなかで噛み砕いて理解し、それを着実にこなせる人も組織で重宝されますね。
2、周囲のフォローを喜んでできる人
自分のことに集中しがちで細かいケアをおろそかにしがちな経営者にとって、周囲を自然とフォローできる社員の存在はありがたいものなんです。仲間を助けることに喜びを感じ自らフォローに回れる人は、まさに組織になくてはならない美容師さん。
3、自分よりも全体を優先させる忍耐力がある人
自我が強い経営者がいる一方、忍耐力のある美容師は、組織の中で伸びていくことが多いです。心の中では100%納得していなくとも、それを表に出さず取り組めるぐらいの忍耐力があれば、組織の一員として活躍できることは確実です。
4、一定の環境下で働くことが好きな人
いつも同じ人に囲まれながら、同じ場所・時間で働くことに安心感を感じられる人は、組織向きです。定型的な仕事をすることが好きな人が独立をすると、失敗する傾向があります。というのも経営者になると日々、課題やピンチが襲ってくるからです。変化が苦手な人は、組織の中で働くことに満足するかもしれません。
5、継続することが得意な人
経営者って飽きっぽいタイプが多いんです。自分は同じことをコツコツやるのが苦手な分、従業員には地道にがんばってもらいたいんですよね。ですから従業員が継続して取り組み、結果を出したときには、経営者は高く評価してくれます。そういった背景から、コツコツと実績を積み上げるのが得意な人は組織向きだと思います。
6、ネガティブな思考ができる人
「まずやってみよう」というポジティブな精神が必要な経営者に対し、ネガティブに物事を考えられる人は組織タイプの美容師です。ネガティブな思考ができる方はリスクマネージメントをする方が多く、大失敗を避けることができます。つまり“攻め”の経営者に対し、“守り”に徹する組織メンバーという役割分担が成立するんです。
独立と一言でいっても、何をもって成功とするかは人それぞれ。鴨川さんいわく、「今働いている環境が嫌だから」「周りが独立しているから」などという理由で確固たるビジョンがない人が独立をすると、多くの場合は失敗するそう。まずは自分の理想像をしっかりと定め、そこから逆算して今やるべきことを考えてみましょう。
一方、組織の中で働くという道に進む美容師さんが職場を決める場合、お店の雰囲気だけでなく「条件面」や「将来性」を含めて見極めるのが重要とのこと。いくらオーナーやスタッフの雰囲気が良くても、条件面が合わなければ将来的に不幸な結果になりかねません。そして、10年、20年先の将来を見据えたときに、理想のワークスタイルが叶えられる場所なのかもしっかりと考える必要があります。
独立するのか? 組織の中で働くのか? それぞれに向いている素質を知り、自分の将来を考えるヒントにしてみてください。
- プロフィール
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株式会社ビューティガレージ
コンシェルジュ室室長/鴨川 努(かもがわ つとむ)
美容室の開業相談・プロデュースを出かける株式会社ビューティガレージのコンシェルジュ室・室長。開業・経営コンシェルジュとして、事業計画書作成から物件選定まで、開業者のサポートを行なっている。経営セミナーの講師を務めることも。
(取材・文/高良 空桜)
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