“派手髪”境健助が作り出す鮮烈カラーの源とは？経営者にしてプレイヤー。時代を先読み、好きなものでチャンスを掴む、境流仕事術
やりたいことをマイペースにやれる環境が一番いい
最初は共同経営でお店を出しましたが、去年の11月からは一人で経営しています。アシスタントだった子もデビューし、今はスタイリスト3名、アシスタント1名という構成です。うちは2年デビューでベースの技術だけ教えて、そこからは自分がやりたい技術を好きなように学んでいくスタイル。僕は”派手髪”を発信していますが、他のスタッフは”韓国ヘア“や”顔まわりカット“推しで、みんな違うんですよ。自分がやりたいことをやっていくのがいいと思うし、マイペースで楽しく働けるのがいいですよね。だから、そんなに頑張らなくてもいいんじゃないかなと思っています。
昔は「隣の美容室は敵」みたいな風潮があり、僕もそういう環境で育ってきましたけど、最近は垣根がなくなって横の繋がりが増えてきましたよね。InstagramのDMでも、ときどき美容師さんからご飯のお誘いがきます。僕自身は他店の美容師さんに自分から声をかけたりするタイプではないですが、いろいろな美容師さんのSNS投稿は結構見てリサーチしているんです。今でも技術の壁は感じているので、このカラーは何の薬剤を使っているんだろう？と思うこともありますし、SNS上でバズっている商材を実際に使って検証したりもします。
出店してから3年経ちましたが、今後も新鮮なカラーデザインを発信していきたいですし、趣味の時間も楽しみつつデザインに落とし込んでいきたいなと思っています。あとはサロンワークでデータも積み上がってきたので、商材開発にも興味があって。カラーバターを作りたいと思っているので、機会があれば挑戦してみたいですね。
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代表
境 健助（さかいけんすけ）
1991年生まれ、福岡県出身。自動車整備士を経て福岡ベルエポック美容専門学校に入学。卒業後、上京して都内の人気メンズ専門店に入社。半年で退社して古着屋のショップ店員として1年勤務したのち、再び美容業界に戻る。24歳でスタイリストデビュー。デザインカラーに注力して顧客を獲得、2年後フリーランスに。約1年半かけて開業資金を貯め、2020年表参道に『seen』を出店。SNSでは”派手髪”を発信して国内外で注目され、現在フォロワー数は約18万人。
Instagram：@saakaai
（文／織田みゆき photo／宮崎洋）
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