“派手髪”境健助が作り出す鮮烈カラーの源とは?経営者にしてプレイヤー。時代を先読み、好きなものでチャンスを掴む、境流仕事術
”派手髪“で新規が殺到!趣味からカラーのヒントも
2020年に、表参道に共同経営で出店しました。オープン時期がちょうどコロナと丸かぶりの3月末だったので、すぐに緊急事態宣言が出て休業に追い込まれました。雇ったばかりのスタッフの生活も守らなければならないですし、あの時は大変でしたね。営業を再開しても遠方のお客さまはなかなか来れないので、新規を獲得するためにInstagramをかなり活用しました。”派手髪”のキーワードを使い始めたのも、その頃からです。
僕のお客さまは塩基性カラーが多いので、お客さま自体もいろいろな色で遊びたいだろうなと思って、さまざまなデザインを発信して飽きさせないようにしていました。それがリピート率を上げることにも繋がりますし、新規もたくさん来てくれましたね。
カラーデザインのアイデアは、趣味のゲームや漫画、音楽からインスピレーションをもらっています。キャラクターの髪型はもちろん、ストーリーの発想や展開を参考にすることもあります。音楽ならフェスの光の演出を見て色の組み合わせからヒントをもらったりもしますね。施術では、必ず次のカラーに活かせるような薬剤を選定しています。赤髪の次にホワイトカラーを求められた場合はさすがに無理ですが(笑)、そういう場合は「他のカラーを一度挟んでからホワイトにしましょうね」というような提案をして次回に繋げています。
僕は世の中のブームをいち早く察知して、こんなスタイルが流行るんじゃないかな?と思ったスタイルを先取りして発信していますが、感覚としては「自分がやりたいことがついでにバズればいいな」という感じなんです。それができるのが一番ですしね。SNSでは”派手髪”や”ウルフ”を発信していますけど、昔から来てくださっている固定客はブリーチなしのナチュラル系が大半なので、実際のところ、サロンワークでは幅広くいろいろなスタイルを作っています。だから楽しいんですよね。