“スペインカール”の元祖・佐藤龍、初登場。叩き上げのメンズ美容師が海外トレンドに目をつけて老舗サロンを牽引!ブレイクスルーのきっかけは筋トレ!?
ショートハーパー、ラルフカールなど新スタイルが続々と誕生
「スペインカール」のパーマは髪質が柔らかくなるので扱いやすくなりますし、クセ毛で悩んでいた人にとってはクセ毛を生かせるスタイルなので、「長年のコンプレックスが解消できました」とDMをいただくことも増えました。それは想定外の反応でしたし、悩みの解消にも繋がったんだと思うと嬉しいですよね。流行りだけで終わらせず、定番化できたらいいなと思っています。
「スペインカール」は平巻きで簡単。シンプルなオペレーションなので再現性が高いんですね。僕もいろいろなメンズパーマに挑戦してきましたが、正直いちばん扱いやすいスタイルだなと思っています。ただ、シンプルな技術は繊細なので、ちょっとしたことで違いは出ますね。僕らはオリジナルメニューとしての付加価値をつけているので、そこは価値として少し高めの単価を設定しています。今は僕の月売上が月450万弱。お客さまのカット&パーマは、全て僕が担当していて、だいたいカット10分、ワインディング10分くらいでしょうか。放置時間を入れて、一人1時間10分ほどでお帰りいただけるメニューになっています。
最近は「スペインカール」から派生させた「ショートハーパー(ショートハードパーマ)」、「ラルフカール(ラフでルーズなカール)」、「ラフカール(ラフに柔らかく流れるカール)」というスタイルを新しく発信しています。聞いてすぐにイメージできるようなネーミングを大事にしているので、どんなスタイルかだいたい想像していただけるんじゃないでしょうか(笑)。スタッフたちと試行錯誤しながら、SNS発信と技術の試行錯誤に取り組んできて、お店の動員は月2000名オーバーです。これまで頑張ってきたことがようやく形になり始めてきたので、今ようやくスタートラインにたったくらいの感覚で、ここからかなと思っています。今後の展開もいろいろと考えているので、楽しみにしていてください。
宮城県出身。高校卒業後に上京し、老舗メンズ専門サロン・メンズタロー(現・株式会社Neolive)に入社。同時に日本美容専門学校通信科に入学し、働きながら美容免許を取得。1年目のワインディングコンテストで全国優勝を受賞し、25歳で店長に就任。そこから海外のバーバースタイルを意識したサロンへと変革し、SNS発信をスタート。2021年に編み出した「スペインカール」が大注目され、現在は月450〜500名の顧客を担当。趣味は筋トレ。
Instagram:@ryu__sato
(文/織田みゆき photo/宮崎洋)
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