業界屈指の離職率の低さ。レベルの高いスタッフと、追求したオタクなおもしろい店を作っていきたい—10年サロン「UMiTOS」のブランディングストーリー後編

2015年〜現在 スタッフ飛躍期

スタッフが続々と賞を受賞! 設立3年で早くも見えてきた「共生教育」の真価

 

 

「豊かさ」を軸に共生教育続けてきた結果、『UMiTOS』のスタッフは、みんな穏やかでとても仲よし。ただ、最初のうちはわがままなことを言ってしまう人もいました。「食育」にしても、「ご飯は炊きたてしか食べたくない」など。

 

自分のことだけを考えている私的な人は言葉が強いんです。美容師の世界はハードなので、私的な人のほうが勝ちやすいという意見もありますが、そんな人の前では、みんなのためを思って動ける公的な人の言動がつい霞んで見えてしまう。

 

『UMiTOS』ではそうならないように、公的なことを考えられる人を採用し、そうした豊かさを褒めて伸ばすようにしています。すると次第にわがままな人が淘汰されて、穏やかで温和な人たちが残っていきました。

 

「共生教育」の成果が目に見える形で現れてきたのもこのころ。スタッフが続々とコンテストで賞を受賞し、トロフィー持ちになっていったんです。前編で話した通り、当初は共生教育には「甘すぎるんじゃないか」という意見もありました。でも、私は「いつか時代がついてくるから、それまで続けられるように頑張るだけ」と信じていたんです。

 

今では、しっかりとしたご飯を出したり、福利厚生を重視する企業は増えていますよね。Googleで働いているお客さまに「うちも最近しっかりした社食をはじめたよ」と教えられたのもこのころでした。

 

南房総と青山。異なる二つの環境を掛け持ちするスタッフも

 

 

トロフィーを持ったスタッフが増えてきたことで、スタッフに『UMiTOS』と『海と砂原美容室』を掛け持ちさせることもはじめました。

 

社会的に技術を評価されているスタイリストに切ってもらえるのは、南房総の人たちも喜びますから。窓の外にヤシの木が見えるような場所で、洗練された雰囲気の東京のスタイリストが働いているって、素敵ですよね。

 

スタイリストにとっても、普段は東京で働いているので、たまに南房総の開放的な空気の中で働くといいリフレッシュになるみたいです。

 

>『UMiTOS』の離職率が低い理由とは?

 

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