苦しくても続けた「任せる主義」のサロン運営。結果が出始めたのは5年目からだった −10年サロン「grico」のブランディグストーリー後編
2016年〜現在 スタッフ成長期
2年目からスタッフに任せた若手教育がやっと軌道に
この10年の間にさまざまな取り組みをしてきましたが、正直サロンがいい状態になるまでには8年くらいかかりました。それまでは初期のメンバー以外はなかなか定着せず、サロン内部はずっとバタバタしていたんです。
理由としては2年目に店長を抜擢し、僕がスタッフ教育から少し距離を置いたことがあげられます。でもこれはオープン5年目を目処に、スタッフに完全にサロンを任せられる状況をつくるために必要なプロセスでした。
とはいえ2年目から5年目までの期間は僕にとっても、中心になって教育を担当していたスタッフたちにとっても、つらい期間でした。任せるというのはすごく難しい。任せて、待って、6年目に入ったあたりから、教える側も上手になって、僕が答えを示す必要もなく、下のスタッフがうまく育つようになっていきました。
今はスタッフが辞めずにどんどん増えていて、新しいことになんでもトライできるような雰囲気がサロン全体に流れはじめています。