【おしゃれキングRyutaro】30歳を機にOOO YYから『Nu:v』ディレクターへ。着実に成長し続ける多段思考力と前進力を深掘り!
ヘアメイクか、サロンワークか
――『OOO YY』は、就活の第一志望だったそうですね。どこに魅力を感じて入社を希望されたんでしょうか。
当時の僕は雑誌のおかげで業界では顔がある程度知られていたので、自分の立ち位置がキャッチーだと思っていたんですね。就職先を考えたときに、同じようにキャッチーなサロンに入ったら、理想とする美容師像とは違ったイメージがつくと思って。だったら自分にはない感性を育ててくれるような、コアなセンスが磨かれるようなサロンに行きたいな、と。感度の高い独創的なスタイルを作ることで、ひと味違うバランス感になるはず。それでモード感のある『OOO YY』というサロンに惹かれたんです。
――ヘアメイクとしても活躍されていましたが、『OOO YY』のヘアメイクのカリキュラムはかなり本格的だそうですね。
僕の時代は、8ヵ月間メイクに専念するカリキュラムがありました。演者やファッション関係のお客さまが多かったのでメイクを求められることもありましたし、両方できたほうが美容師人生としては充実すると思っています。美容師の”色”にもなりますし、スタイルを打ち出すときも全体のバランスを1枚の絵として見る能力は必要。僕は今メンズのヘアを作っていますが、撮影のときはアシスタントと一緒にメイクも担当します。
――ヘアメイクの仕事に振り切ろうという選択肢はなかったんですか?
ヘアメイクの現場は刺激的で好きなんですが、毎日となると、やっぱり僕はサロンワークの方が好きなんです。ホームタウンな感じで自分らしくいられますし、期待感を持って来店されるお客さまに応えていくというプロセスなので、メンタル的にも楽ですね。ただ10年やってきて、これ以上サロンワークを同じ場所で続けても成長がないな、サロンワーカーとしてはやりきったという気持ちになってきて。それで30歳になったタイミングで変化がほしくなり、次のステップとしてサロンを作ることをオーナーに相談したところ、新しくサロンを作り代表をやるのはどうかと提案してくれたんです。お互いの得意な部分をさらに伸ばしていこうという話でまとまり、OOO YYとしても初の試みになりました。