たとえ未熟でも、お客さまの前では世界一の美容師だ

編集部：デビューして半年ほど経ちますが、今はどんな心意気を持って働いていますか？

椎名：まず、僕が活躍することでお世話になった齋藤、村松に恩返しすることです。一方で、技術面で2人に勝つことは難しいと思っています。ただ、お客さまにとっては、世界一上手い美容師だと胸を張って、最高の技術を提供できるようにしたいです。それが次の来店にもつながると思っています。

編集部：最後にこれからの目標を教えてください！

椎名：後輩を育てることに力を入れていきたいと思います。齋藤は僕が新人の頃「考えることをやめてはいけない」と教えてくれました。人のやり方を真似するよりも、自分の強みを見つけて、それを活かせる方法で技術を磨き、集客することの大切さを学べたことは間違いなく自分のプラスになっています。

だから、自分自身も常に頭をフル回転させていきたいし、後輩に対しても自分で考えるための問いかけをしていきたいです。

また、後輩のメンタルケアにも注力します。僕はかなり練習を詰め込んで早くデビューできましたが、人それぞれ性格も体力も違うので、同じやり方は通用しないと思います。その人に合ったやり方で成長することが大事なので、そのサポートをしたいです。お客さま一人ひとり、心地良い会話や声のトーンは違います。それを理解することが大事だと思っていますが、それはお客さまだけではなく、後輩スタッフにも言えることだと思っています。

編集部：素敵な先輩になりそうですね！応援しています！

プロフィール

syn
スタイリスト／椎名晃平

千葉県出身。東洋理容美容専門学校卒業後、新卒でsynに入社。代表である齋藤正太のメインアシスタントも務めながら、デビューに向けて練習に励み、2023年1月にスタイリストデビューを果たす。synの世界観でもあるウェーブ感のあるパーマスタイルをInstagramで発信している。
Instagram:syn_shiina.kouhei

（文／外山武史　撮影／菊池麻美）