最速デビュー! ロケットスターター美容師 iki編 デビュー前から西海岸風 バレイヤージュ一筋のブランディングが活躍の秘訣 iki ANNA
モデル施術時からトリートメント率を上げて、デビュー後料金との差額を少なく
編集部:デビューが決まる最後のチェックは何でしたか?
ANNA:ショートカットです。ショートカットはカリキュラムの中でも苦労した技術なんです。代表のTENDOはショートカットの達人なので、TENDOがカットするときにそばについてカットを間近で学ばせてもらうこともありました。
チェックのときのモデルさんも、TENDOのお客さまだったんですよ。
編集部:それってものすごく緊張しますよね!? なぜ、あえてプレッシャーをご自身に強いたのでしょう?
ANNA:たしかに、すっごく緊張しました! でも、私がずっとアシスタントについていたお客さまですし、テストの話をしていたら私がモデルやろうか?と言ってくださったのでお願いしたんです。結果は一発合格でした!
編集部:それは嬉しいですね!
ANNA:その場で泣き崩れましたね。すぐ地元の親に電話したら、同じく泣いて喜んでくれました。美容師の叔母も「(自分の店を)継いでー!」とあまりにも気が早い喜びぶりでした(笑)。
編集部:チェックに受かってからどれくらいでデビューできるんですか?
ANNA:もともと10月にデビューしようと決めていて、それに合わせてチェックを9月の終わりに持ってきた形なので、2週間くらいですね。Instagramなどで意思表明することはありませんでしたが、自分の中では絶対に10月にデビューすると決めていて、周りのスタッフやお客さまにも話していました。
編集部:準備万端な状態でデビューチェックに臨んだんですね。初月の売上はどれくらいでしたか?
ANNA:目標だった100万円を超えることができました! 私は客単価が高い方なんですよ。バレイヤージュをする方はトリートメンの施術率も高くて、そのおかげもあると思います。昨年の12月は250万円くらい行きました!
編集部:すごいですね! デビューして、モデル料金から正規料金になるとお客さまが離れてしまうこともあると聞きます。何か対策はしましたか?
ANNA:デビュー前から料金を少しずつ上げて、スタイリスト後とあまり差額が出ないようにしていましたね。とくに、モデル料金のときにトリートメントのメニューも追加していたのもよかったんだと思います。
編集部:なるほど。今後の目標はありますか?
ANNA:今年はたくさん海外に行って、カルチャーを学び、それを自分で発信できるようになりたいです。5月にL・Aに行く予定があるので、そこで見たもの、感じたことをサロンワークに還元できるといいなと思っています。
編集部:最後に、デビューを目指してがんばっているアシスタントさんたちにメッセージをいただけますか?
ANNA:アシスタント時代に夜遅くまで練習していると、孤独を感じたり自分だけが頑張っているようでつらくなったりすることもあるかと思います。私は、そんなときikiと同じキャットストリートにある美容室の明かりが遅くまで灯っていることにすごく勇気づけられたんですよ。「あぁ、あの美容室のアシスタントも遅くまで頑張っているんだなぁ」って。
だから、逆に自分が頑張っている姿を見た誰かも頑張れるいい循環が生まれるんじゃないかなって。一人じゃないんだ!って気持ちで取り組むのがいいと思います!
私もTENDOに言われましたが、デビューはゴールではなくスタートなので、デビュー後のことを考えながらアシスタント時期を過ごしてほしいです。
編集部:スタイリストになったあとの打ち出しを確実に考えていたANNAさんのメッセージ、とても参考になると思います! 今日はありがとうございました!

- プロフィール
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iki/スタイリスト
ANNA
鹿児島県出身。日本美容専門学校卒業後、新卒でikiに入社。海外風バレイヤージュをアシスタント時代から打ち出し、デビュー後も着実に売上を伸ばす。「西海岸風バレイヤージュといえばANNA」と言われることを目標に、日々サロンワークでこだわりのスタイルを提供する。
Instagram:@iki_annaijichi
(文/須川奈津江 撮影/菊池麻美)